2010年3月19日金曜日
THE WAY ウェイ 仕事のやり方
日本は昔から、勉強も運動も、共によく学び、たくさんすることを奨励する文武両道の精神を重んじてきました。武士道の基本は、義.礼、仁、勇、誠です。
江戸時代に発展した寺子屋にしても、学ぶには、まず礼儀作法ができないことには、学ぶことも許されませんでした。つまり行動以前に、行動する構えを大切にしたのです。
働き方、学び方、遊び方、生き方など言ってみれば、それぞれのポリシーのことです。
それらはバラバラな価値観があるわけでなく、生き方として一貫しているものが、場によって多少ニュアンスを変えて表現されているものです。
アメリカにはウェイ(WAY)と呼ぶ理念があります。
ご存知のようにウェイは特別な単語ではなく日常会話で頻繁に使う単語。
しかしここでいうウェイとは、HP ウェイ(ヒューレッドパッカード)などに代表されるこだわりをもって積み上げ抜いて到達する行動の構え。ただ構えていたらいいというものではありません。犬がワンと吠えても誰も関心を持たないけれど、犬がニャンと鳴いたら振り向むように、ウェイとは、どこにもないような心構えを指しています。
アメリカが日本以上に文武両道の国であることは優秀なスポーツ選手の大半が博士号を取得していることでも分かります。
古くからこだわっていた日本では、どんどん価値観の混迷とともに、すっかり衰退してしまった感があります。衰退に歯止めのかからない「行動する構え」こそが、ライフスキル、生きるための心の力。それは勇気の土台です。
「行動以前にある行動する構え」が脆弱になるほど、恐れが強まり、陰湿な犯罪が多発しているのがいまの日本と言えます。犯罪が陰湿化するのは、その動機が不安、恐怖心から起こっているからです。犬も食わない自意識ばかりが高くてもしょうがありません。
ゴールインした者とは、ゴールデンインするまで諦めなかった者のこと。
勝った者とは、勝つまで諦めなかった者のこと。
このくらいいいだろうと見逃す程度がゆるいほど意欲は下がる一方です。そんなことは出来るはずがないと早々にあきらめいては、卓越した領域には進めません。
「道半ば」のひとことを重くするのも、軽くするのも、いまこの瞬間の累積でしかなく、いまこの瞬間の使い方は自分の選択でしかありません。自分の選択の累積、それが唯一無二のTHE WAYです。
■道ができる人、道が出来ない人
努力しているけれど成果が出ないと、誰でもイヤになります。
あきらめる人と、あきらめない人は何が違うのでしょうか?
あきらめる人は、自分の努力が気になる人。
あきらめない人は、結果が気になる人。
自分を中心にして考えると自分の努力が気になります。これが「他人事」状態です。
自分のことが気になるのに、他人事の仕事とはおかしな話に思えます。
自分の行為に対する報酬(メリット)が気になり、目的から意識がそれてしまうので、
心ここにあらずになり他人事になってしまうのです。恐怖心が邪魔をしています。
結果にこだわっている人ほど、結果にこだわらず行動して、逆に結果にこだわっていない人ほど結果にこだわった行動をします。
このように逆転現象が起こるのが人の心理の微妙。私たちは不安や恐怖の感情を放置しておくと、自意識を過剰にしてしまい、じぶん力を弱めてしまいます。
不安に負けて途中でやめる人は、傷つきたくない人、防衛的になる人です。
不安を乗り越えようと続ける人が、やっぱり傷つきたくない人、挑戦的になる人です。
防衛的になると自分の道がなくなります。挑戦的に続けると自分の道ができます。
道は「やり方」、自分のスタイル、自分そのものです。
■いまこの瞬間と不安の関係
不安や恐怖は誰にでもあります。無理に克服しようとするほど意識が強まり、内なる不安や恐怖を煽ってしまいます。不安や恐怖に適した感情処理は、いまこの瞬間の行動への集中で除去するのがおすすめです。
「どうにかなる問題に悩む必要はない。どうにもできないことは悩んでも仕方がない。」
チベット民族の指導者、ダライ・ラマ14世が少年時代に語った言葉です。行動こそが大切だと思い知らされる言葉ではないでしょうか。
そして行動するとは、いまこの瞬間の行動以外にはありません。
いまこの瞬間の行動は、逆算すると準備力につながります。「成し遂げたい気持ち」が出発点で「いまこの瞬間の行動」が終点なのです。点と点を結んでいるのがプロセスかというとそうではありません。「いまこの瞬間の行動」がプロセスで、その累積によって結果が創造されます。結果にこだわるが、それ以上にプロセスにこだわっているのです。
自分の努力に対する報いに注目すると、心ここにあらずの状態に陥ります。
さらに「できそうにない」とネガティブなイメージを呼び起こしてしまいます。
すると、「いまこの瞬間の行動」が大事なときに、考えても仕方のないこと、現実に反映のされないことに時間、つまり自分の人生を使ってしまいます。
一方、逆の考え方をして正反対の行動をするポジティブな人がいます。結果にこだわるが、それ以上にプロセスにこだわる人のことです。
目的の達成を中心にして考えると、目的の実現度が気になり、自分の努力不足が気になります。その気がかり、心配をポジティブにいまこの瞬間に没頭するエネルギーにできる人です。不安はネガティブなものですが、選択次第でポジティブに使うこともできるのです。
誰にとっても本当なのは、考えを現実に反映できる場所は、いまこの瞬間しかないということです。だから主体的な人は、いまこの瞬間、最大最善の努力を自分に促します。
心はここ、自分の目標にあり、「自分の目標」と向かい合います。
さらに気がかり、心配は、誰も気にしないことにもこだわる執拗さになり、プロセスに良い変化を与えます。
■主体的な人ほど心配性
圧倒的な能力の優位性で、他者に勝る人は、ほんの一握りしかいません。
大半は毎日の積み重ねによって生じる小さな違いの集積を、大きな違いにして差別化を実現しています。
その差は生きる意欲、つまり動く意欲、働く意欲、学ぶ意欲の違いです。
それは根本的には、意欲がないわけでなく「このくらいと見逃す程度」の違いです。
私たちはポジティブ、ネガティブあるいは楽観、悲観の意味をよく取り違えます。
これらは性格や気性の違いではなく、もともとメンタル面では同じことが、“行動の違い“というフィルターを通すことで、まったく違い態度として表面化しているだけなのです。
しかも、行動している人のほうが、実は心配性であることに注目するべきなのです。
この事実に注目すると、ほとんどの人に希望と期待が可能になります。
「どうにかなる問題に悩む必要はない。どうにもできないことは悩んでも仕方がない。」
を旗印にして没頭に打ち込めば、山彦のようにその向こうから、自分の THE WAYの道筋が答えとして返ってきます。
問われていることは、考えることでなく、行動すること、つまり現実に反映されないことを考えることは消費でしかなく、現実に反映できることを考え行動することが生産することだと認識することです。どんなに勉強しても学んでも、アウトプットされないと消費でしかない。学んだことはアウトプットしてこそ生産になります。
取るに足らない小さな気配りの積み重ね。
誰も気にしないようなちょっとした心配りの数の多さ。
それはモチベーションの高さ、裏返せば心配の大きさでしかない。
その表裏一体から生まれる結果です。
・自分と周囲の人を尊重し励ます
・プロセスに注目する
・決めたことは責任をとる
・できるまでやる
・いまこの瞬間に集中する
・理想と現実の差をうめる目標を選ぶ
・感情的な行動をしない
心構え、つまり働き方で裏づけした自分の行動によって、自らが自分の行動に価値を再発見して、さらにモチベーションを自ら高めていく循環ができます。
そこに自分だけのTHE WAYができます。
共同体にとっては、取り替え不可能なその人ならでは価値を発見します。
そして自身にとっては、自分のライフスキルをさらに育むエネルギーになります。
【アサーティブネス】自分をじぶんの味方にするために
【アサーティブを学ぶ】ライフスキルで自分を動かす
日本全国男前プロジェクト
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト
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