2010年3月20日土曜日

3の力


プロフェッショナルには、部下を持ったプロと、部下を持たないプロがいます。いずれもエキスパートとし て、自分の職務を遂行し、目的を達成する点では同じです。

 部下を持ったプロは、部下を使って目的を達成するのが仕事ですので、部下をど のようにして効率よく働かせるか、そのためには、持てる能力を十分に発揮させるか、不足する能力をどのように補完するかといったことが、日頃気になること ランキングのナンバーワンとなります。当然ながら、上司はあなたの仕事ぶりを注意深く観察しています。そうでないような上司なら困ります。

  石の上にも3年と言いますが、3日、3週間、3ヶ月、3年と「3のついた期日」を気にします。次のリーダーになるように自分も上司も先を見つめ、3年をひ とつの目安にして、さらにステージを区切り、ステップアップさせることを心がけます。

配置された最初の3週間はみんなとうまくやれている かどうか、作業を教わってマスターしているか、といったことを気にかけています。

その後の最初の3ヶ月は、職場になれたか、決まったこと を決めたようにやっているか、その後に仕事は正確か、迅速か、自分の役割を果たしているか、さらに成長すると問題解決能力はあるか、先輩だけでなく、後輩 から尊敬されるような行動をとっているか、不測の事態にも適切な判断ができるかなど社会人としての資質を観察されています。

仕事をマス ターしたかどうかの判断は、決まったことを決まったように実行できることは当然、不測の事態に適切な行動がとれてこそマスターしたと言えるのです。

成 長期である 最初の3年間は、信頼を獲得する重要な時期です。有意義な人生にするためには、ぜひ30 代までにマスターしてほしい「社会人としてのスキル」と「専門スキル」があります。「社会人としてのスキル」は「内側の力」と「専門スキル」は「外側の 力」というように分けることもできます。

社会人としての基礎的な力には、次のものがあります。みんな内側の力です。

・ 健康力
・ 挨拶力
・ マナー力
・ 外見力
・ 笑顔力
・ 自己啓発力
・ 習慣化力
・ 素直力
・ 報告力
・ 継続力(あきらめない力)
・ 我慢力
・ 失敗力

外側の力になるのが、主に関係者に評価された力、役 職、専門的なスキル、役職などです。

どちらも身につけるべき力であって終わりはありませんが、最初の3年は飛躍の準備期間です。

上 司からの指示を正確に達成することで、「彼女に任せたら安心だ」「彼に指示したら間違いなく達成してくれる」と評価されたら、「内側の力」と「外側の力」 の両方が評価されたことを意味します。それは自分のブランドになります。大切な仕事を任せられる機会が増え、挑戦する機会も増えて、成長のベクトルに乗り ます。おかげで自分の意欲も高まり、恵まれたキャリアを歩める可能性は強くなります。

逆に「あいつはダメだ」と評価されたら、評価を逆転 するのは困難です。不利にならないように上司は公正、公平な評価に注意をしていますが、悪い印象は、有利に働くことはありません。

愚痴っ ぽい毎日を作るか、挑戦的で面白い毎日を作るかは、最初の3日、3週間、3ヶ月、3年の自分の行動にかかっているのです。

 ハートに火を つけるのは自分自身です。その火はやがて、人生を歩む勇気になります。すてきなあなたには、ぜひもってもらいたい勇気です。

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