2012年12月8日土曜日

【本気の力】判断、決断、選択

判断と決断は似ているようだが違う。

判断は論理的に考えて結論を出すが、決断はこれで後悔しないと決めて退路を断つことだ。英語のコミットメントに近い。

論理的に考える点に「選択の基準」という魔物が潜んでいる。 

選択と集中というが、選択の基準はひとりひとり違う。
論理的に考えるというが論理の向こうには五感で育んだ人間関係の構えと独自の人生観がある。これに支配された上での論理だから実際は論理の仮面をかぶった感情に近い。
だから話が噛み合わない。どういえばこいつには分かるのかと思っても論理で説明ができない。 説明できないのではなく感情に阻まれて通用しないのだ。

言い方を変えると実際には分かっているが認めたら自分が崩壊するのが怖くて拒否しているのだ。あるいは自分が求めている感情体験がある。こんなものにつきあっていたら会社は潰れるし、意欲のある人間は離れて行く。

仕事であれ、恋愛であれ、何事も結果は人間の鏡なのだ。
結果を変えるには行動を変えるしかなく、行動を変えるには選択を変えるしかなく、選択を変えるには選択の基準を変えるしかなく、選択の基準を変えるとは人間を変えることなのだ。


2012年11月30日金曜日

価値前提の経営、事実前提の経営


価値前提の経営と、事実前提の経営があります。
「価値前提」「事実前提」どちらもあまり耳慣れない言葉ですが、いい経営をしている会社に共通したスタイルが「価値前提の経営」です。

「価値前提」の反対が「事実前提」です。

Microsoftのビル・ゲイツはまだ学生だったときに、開発もしていないコンピュータソフトを納品する約束したことからビル・ゲイツの成功物語は始まります。その段階でコンピュータがどれなのかさえビル・ゲイツには分かっていなかったのです。

販促チラシに書いたコメントが、事実を曖昧に伝えているとしたら、あなたはどうしますか?お客さんのクレームを恐れて、訴求力が弱まることがあったとしても、事実に忠実で正確な文面に書き直しますか?

価値前提とは、たとえば顧客満足という価値観を実現するための経営。
事実前提とは、すでに出た結果を前提にしたもの、たとえば自社での実績を前提に選択する、あるいは業界の実績を前提にして選択する経営。

ビル・ゲイツはコンピュータを知らなくても、お客さんを満足させればすべてはうまく行くと考えたでしょう。あなたが販促チラシに向かいあったとき、どうだったでしょうか?クレームを恐れてお客様を満足させることを忘れていませんでしたか?文面が事実通りだと満足すると考えませんでしたか?嘘をついても良いというわけではなく、気にならないほどの感動を提供しようということなのです。それを提供するには、お客様に参画してもらうことが必要なのです。

挫折を乗り越えて邁進していく人は、価値前提の経営に取り組みます。
挫折を嫌い、ないものねだりをする人は事実前提の経営に取り組みます。一見、事実前提の経営は合理的で科学的なように思えるかも知れませんが、事実はひとりひとり違うものです。うまくいかなった原因がなにか、反省しない人には事実前提の経営は都合がいいでしょう。なにより結果の違いは価値観の違いによる行動の違いによるものが大半なのです。

行動は精神状態の結果であり、挫折を失敗ととらえず、挫折はひとつの結果にすぎず、挫折の連続が成功であるという考えに則ったものが、価値前提の経営に見られます。事実前提の経営にはこれが見られません。「やってみたけど、しかしダメだった。」これを事実として認識していたら、ほとんどのことはできません。

挫折を失敗ととらえる原因に、一定期間中に挫折が成功に届かないことがあります。どうしていいのか分からず考えている間に時間切れになってしまうからです。法人なら決算しなければならず、期限内に利益を出さないと赤字になってしまいます。そうしないようにするには、PDCAを繰り返し期間中に利益を出すようにしなければなりません。しかし挫折こそ成功の扉なのです。「どこが間違っているのか」を最小単位で追求することが基本なのです。分刻み、時間刻み、週単位、旬間単位、月単位、人によって、会社によって、違いますが、期限内に時間切れにならずにしょうとすれば自ずと答えは出るはずです。

もし、時間切れであきらめるということを繰り返していたら、成長がないことは明白です。本来「認識」とは、クリエイティブなことです。自分の能力を引き出すために自分なりの自由の解釈があってもいいのです。

ところがこれを「自分の能力を引き出すために」を切り離して、「自分なりの自由の解釈があってもいい」だけが一人歩きしたら、まったく無意味になってしまいます。それも一見自由なようですが、実際は枠に囚われた状態なのです。

たとえば人生とは何か、あなたはどう例えますか
人生とは戦いだという人もいるでしょう。
人生とはゲームだと言う人もいるでしょう。
人生とはダンスだと言う人もいるでしょう。
あなたは自分の認識でたとえたらいいのです。
それにしても、「人生とは戦いだという人」にとっては毎日は大変疲れることでしょう。
「人生とはダンスだと言う人」にとってはは、毎日は楽しいことでしょう。

物事が暗く見えるとき、冬の季節と言う人がいます。
春は楽しいイメージがありますが、冬と言うたとえには凍りつく、暗いイメージが浸透しています。実際には スノーボード 、スキー、スケート、雪景色を楽しむ人もたくさんいます。この人たちにとって、冬は一年で一番楽しい時なのです。スターバックスは、一般に衰退の一途と認識されている業界に乗り込んで、自分たちのやり方でお客様に感動を与えて大成功した会社です。なぜスターバックスにはそれができたのでしょう?認識が違ったからです。

枠に囚われた状態とは、他人の先入観に疑いもなく受け入れて囚われた状態です。なぜ、「自分なりの自由の解釈」と思ったことが、実際は枠に囚われた状態なのでしょう。一見「自由」に見えても、「自分の能力はこんなもの」という諦めが働いているからです。ある状況を「障害」と認識すると脳は実際にそういう状況を創り出し、行動は精神状態の結果であることを現実にします。これこそ「事実前提の経営」の落とし穴なのです。

自分の能力を効率的に最良の方法で引き出すには、脳を有効に使わなければいけません。状況は同じでもチャンスと認識すれば、自分の脳はそのように動きます。同じことは過去の経験にも言えます。経験そのものに意味はありません。経験に意味はづけをしているのは、自分なのです。状況の意味が変われば精神状態も変わり、一瞬にして行動も変わります。

枠を取り払うことが働く意味でもあるのです。それにはまず他人が行った比喩を、盲目的に受け入れるのではなく、自分の価値観で再定義してから比喩することが大切です。たとえばあなたの身近な人が亡くなった場合、どう対処するでしょうか?一般に悲しむことがあるべき姿と思い込んでいますが、悲しまないのを普通だとしている国もあります。

遠いどこかの話ではありません。それはあなたの質問次第です。
「体力も知力も衰えて不自由だったのに、天国デビューできて自由になって喜んでいるかな」と質問するのと、「この先も思い通りのならない心身で生きていけたのに可哀想ではないだろうか」 と質問するのではどうでしょう?成功者に共通しているのは最適な状況判断ができることです。

2012年9月13日木曜日

なぜ美人のトレーナーにつくとダイエットができるのか



女性がヨガレッスンなどで、美人のトレーナーにつくとダイエットができることがあります。 ジムでよく起こる現象です。

その理由は実に単純。 美人の先生を目にしながらトレーニングするので、美のイメージが強くインプットされ、美への執着心が強まり、「動因」が高まります。

 動因とは、動機づけの原因のことで、モチベーションが高くなる原因です。 モチベーションが高くなる要素には、「動因」と「誘因」があります。
「誘因」は、動因を支えて達成に引っ張る要因です。 この事例の場合だと、美しくなりたい気持ちは自分の内側にある願望です。これが動因。それに火をつけるのが美人トレーナーというわけです。これが誘因。 「肩を叩いてくれたらチョコレートあげるよ」というようなごほうびなどインセンティブは誘因の代表です。

 馬にニンジンではないですが、 トレーニングしたら、「こんなにきれいになれますよ」というサンプルが目の前にある状態といえます。 馬の目の前にニンジンをぶらさげても、ニンジンを食べることはできないと思うようでは執着心は生まれません。

なりたいという欲求よりも、私はあのようになれないと考えるようだと美人のトレーナーが熱心に教えても効果は出ません。 モチベーションが継続できない人には、執着心の不足があります。 ネガティブなイメージを浮かべてしまい、ネガティブな結果を考えて、自分が作り上げたイメージに支配されてしまうのです。 

このような場合の対策は、ポジティブなイメージを描いて執着心を高めるといいのです。美人のトレーナーに接して、あんな風になりたいと本気で思えば努力できるのと同じ要領です。テーマがダイエットなくても、お金儲け、語学、何でも同じです。 

ポジティブなイメージとネガティブなイメージ。自分がどちらを選択しているのか、感情的にならずに、しっかり事実を認識します。どちらが多いのか、自分の傾向を知る。さらに自分がどちらのイメージを求めているのかを知る。
イメージを実現するために、自分にふさわしい行動はどれかを考え選択しましょう。

 

2012年9月11日火曜日

自分を変える最初の関門


誰にとっても、自分を変えることは難しいことですが、それでもピンからキリまで人によって様々。自分を変えることにフォーカスする人もいれば、自分を変えずに状況を変えようとする人がいます。状況を変えることはもっともな行為と思えるかも知れませんが、実際にはできない相談です。

自分自身のことは自分にできますが、自分の外側にあることは自分にはできません。外側のことというのは、他者、状況などです。 変化を嫌う人は、他者、状況を変えようとします。また変わる必要が解っていても、Yes,But,If........「その通り」「しかし」「もし」を使って否定します。「なるほど、その通りです。でも○○○○○なので、それは出来ないですね。もし、状況が 変わればやりたいですが」というようにして認めないのです。

この構文を使っている限り、変化が起こることはあり得ません。  それにしてもなぜ変わりたくないのでしょうか?人に頼ったり、弱さを見せると嫌な顔をされる環境で育ったことに原因があるのかも知れません。

そのような人にとって最も都合がいいのは状況が変わってくれることです。状況をコントロールしようとします。しかし状況を変えることは無理な相談です。むしろ状況をコントロールしょうとするほど状態は悪くなります。 状況のコントロールに熱心でいると、失敗はいつも恥であり恐怖でしかなく、解決の扉というもうひとつの側面であることに気がつかなくなります。これではPDCAを使う機会を放棄しているのと同じです。

一方、自分に出来ることである、自分を変えることに集中していると、自然にPDCAを使わざるを得なくなります。行動した後に何が起こったかを見て、どこに間違いがあったか、どこを直せばいいのか、その結果を再度実行してみる。あきらめない限り失敗はなく、やがて成功にたどり着きます。こうした考え方も状況を変えることしか頭にないと「そんなにうまくいくはずがない」と否定的になります。

落ち着かない気分は、ふつう心地のよいものではありません。心が乱れるのは自分の内側か自分の外側の世界に何か問題があるからです。 こういう場合には対策が必要ですが、冒頭にお話したように、人間にはできることとできないことがあります。

いつも考えてばかりの習慣が身についていて行動しないから自分を変えることしかできないのが解らないのです。 いつも考えてばかりいるのは、弱さがバレルのが極端にイヤだからです。人間は相反する思考あるいは感情を持っていると、引き裂かれた状態と同じで身動きできなくなります。  

「何かがおかしい」と感じるとき、実際に「何かがおかしい」ものです。その認識が最初の段階ですが、やがて本能的に次の段階に進み「問題など存在しない」という否認の段階に進んでしまうとそれまでです。鈍い人はそこで止まりますが、敏感な人は相反する認識が交互に現れてストレスになります。

自己否定感が強いと、不快感を手離したいので、第二段階の認識を意識しようとせず切り離します.、潜在意識に潜り込みストレスになります。自分を変えるためには、第二段階の認識をすることです。そしてPDCAを回すのです。いまこの瞬間に集中するようにします。

自分を変えるためのスタートの機会になるのは、安心感を保つことができる適切な対策を見つけることです。ほとんどの人はそれまで、怖くて自分を変えることはできないでしょう。つまり自分の実力を認識した上で、自分に合った効果的な方法を発見することが必要なのです。しかし簡単に発見できるものではありません。その発見は何度もPDCAを回してみないと分らないのです。自分に変化を起こす上で避けて通れない必要なスキルなのです。


家族的なチーム



人は社会的な動物です。つながりを求め、共同体に帰属したいと思いますが、それは関係を良くするために自分を抑圧することを意味します。自分をあからさまに表現すれば摩擦が生じるからです。つまりストレスが生じることを余儀なくされた生き物だということです。

この問題を解決してくれるのも共同体です。大きな共同体ではルールが複雑になりストレスも増えます。小さな共同体ではルールもシンプルですみます。家族はそのいい例です。自分をさらけ出しても、受け入れてもらえる共同体は安心できる場所です。家族の絆は血でつながっていることで無条件で受け入れることが暗黙のルールになっています。

血のつながりはないものの、会社での「課」というのも家族に通じる共同体と見ることもできます。家族のようにこれと言った会話がなくてもそこに仲間がいるだけでほっとできるチーム。目標があるからそういうわけにはいかないと思いがちですが、「私たち」という概念を浸透させれば変わってきます。個々の問題を取り扱うチームではなく、「私たち」の問題を取り扱うチームに変えれば、安心感が育まれます。安心感の根拠はひとりひとりのスキルアップですが、それにしても個々の問題ではなく、助け合う。助け合うのはできないから助けるのではなく、出来るようになるために助け合う。

つまり同僚がコーチなのです。自分の価値観に従い、チームとしての結果を出す。あるいはチームの価値観に従い、個人としての結果を出す。どちらかを選ぶことはできないのです。重要なのは結果を出すこと。結果を出せる「私たち」であるために個人はどのように関わればいいのか、お互いの計画を批判し合いながら、それ以上に重要なのは、お互いの計画を自分のものとして責任をもって関わる。そのためには同僚がコーチにもなる。自律したチーム。

人は自分に正直でありながらも、誰かの役に立つために生きていきたい動物。それが社会的な生き物ということです。ただ共同体に帰属するのではなく。。。 矛盾を解決してやれるチームが家族的なチームになれます。


2012年9月10日月曜日

【枯木裏龍吟】4つの効果で働く喜びと意欲を高める


禅の言葉に「枯木裏龍吟」。。。「 こぼくのりゅうきん」と読みます。役に立たないものなど、此の世にはないと言う意味があります。どういうことか、モチベーションを高める4つの効果を通して考えてみましょう。

■サンクス効果

貢献度を評価してモチベーションを高めるのが、サンクス効果です。サンクス効果はその名の通り、ボーナスなどでおなじみです。しかし結果だけを評価するのでは効果は弱くなります。結果に到達したプロセスの「どの部分」が、結果に「どのように」反映したか、因果関係を分析して、正しく評価することで、自己効力感を育むようにします。因果関係を理解して、プロセスの「どの部分がどのように」貢献したのかを知ると、良い行動をさらに続けたくなります。正しいプロセスを踏襲すると必然で良い結果が出ます。


■スポットライト効果

スポットライト効果はサンクス効果に似ていますが、サンクス効果が「仕事の内容」そのものを具体的に評価するのに対して、スポットライト効果はその名の通り、「本人」にスポットライトをあてて、称賛する行動です。

たとえば「今月の最優秀メンバー」というように、名前と写真を貼り出すというのもそのひとつです。いろんなアイデアで盛り上げることは可能なので、わくわくする様な企画で、他の参加者が「あんなふうになりたいな」と思うようにすることで効果を拡大したいものです。

それにしても、サンクス効果あってのスポットライト効果であることを忘れないように併用するようにしたいものです。

■ラダー効果
■オプション効果
■サンクス効果 
■スポットライト効果

4つの刺激から、どれかを選びということでなく、全て駆使するのが望ましく、なかでもラダー効果は仕事の本質に関わる大事なテーマです。

ラダー効果については、先に説明しましたが、ラダー効果の実際について追記します。ラダー効果は数値目標より上位に位置する抽象的な目標、つまり「なんのために働くのか」は「なんのために生きるのか」という課題と直結しています。 さらに「なぜこの会社で働くのか」正しい理由で働くことは成功につながる始まりになります。始まりがなければゴールもなく、達成すべき目的が分からずにみんなが目標を共有できなければ成功は難しいのは必至です。

ともすれば「仕事をするのにそこまで問題にする必要があるのか」という疑問を持つ人がいると思います。そんなことを考えるくらいなら他にすることがあるだろうと思う方もいます。 しかし、本当のところ、売ることに苦労していないから、そんな思いがするのであって、最も重要なことを抜きにして売ろうとしているとしか思えません。 

 売れない状態に向き合って、放り出すわけにもいかない。なんとしても当初、予定した分を売らないといけない状況にあり、売りたいと思うとき、買う、買わないの判断をするのは、お客さまなのでお客さまを抜きにして考えることはできないのです。 

 そこでどうすれば買ってもらえるか考える。「お客さまの満足を高める」ことに向き合うか、あるいは「だましてでも売れ」に走るかは、モラル、生き様の問題であり、「なんのために働くのか」「なんのために生きるのか」によるところが大です。

 「お客さま第一主義」「顧客満足」と言葉を使うのは簡単です。利益だけを追求している場合には言葉だけの経営もありますが、心からテーマに掲げている経営もあります。どうすれば売れるのかを追求していれば、きれいごとではない、本気の「顧客満足」「お客さま第一主義」が必ず問題になります。それでも本気にならないというのなら、根本から間違っているのです。 

 数値目標より上位に位置する抽象的な目標がいかに重要かを知っている人は、実践のなかで、それによって救われたことを体験した人です。体験していない人が、その重要を知らないままでいるのです。抽象的な目標も「顧客満足」も理屈ではありません。困難に直面したとき、本気で克服しようとするとき、神の手のように機能します。

枯木裏龍吟( こぼくのりゅうきん)・・・・一見、枯れ木は役に立たない無駄な存在に思われますが、風に煽られると龍のような鳴き声を出し、動物を威圧します。つまり無駄なものはなにもないと言う意味です。

どんな仕事でも人の役にたっているものです。人の役にたつために自分を磨くことが、自分を活かし、人を活かすということなのです。私たちが暮らす社会で行われる仕事は、すべて人に対する仕事です。ペットに関する仕事でも、結局は飼い主に対するサービスであり、どのような仕事も、人を活かすほど利益も生まれるようになっています。




2012年9月9日日曜日

【自性清浄心】を活かすオプション効果でモチベーションを高める


禅の言葉に「自性清浄心」があります。「じしょうしょうじょうしん」です。人間は本来美しい気持を持っているものです。お互いが自分の内にある美しい気持を出し合えばいい関係は自然にできるものです。それには信頼し、微笑みで接することが始まりです。まだまだ力不足と思っても、信頼して一人前として接すると、相手も頑張って応えたいと思うものです。

モチベーションを高めるには、魅力的な目標が重要です。 魅力のない目標にはモチベーションも下がってしまいます。まず人心をひきつける目標設定が重要。
魅力的な目標は難易度と達成感の強さのバランスが良いことが必須条件です。難易度が高すぎても低すぎてもダメで、少々無理があるくらいが達成感があります。

さらにいくつかの条件があり、次の4つの条件があると、モチベーションはさらにアップすると言われています。

  ラダー効果
  ・オプション効果
  ・スポットライト効果
  ・サンクス効果

 前回の「ラダー効果」に続いて、今回は「オプション効果」についてお話します。オプション効果とは、自分で「選ぶ」ことで、うまく機能させると思わぬ力を発揮することにもなります。

 オプション効果の事例は日常に潜んでいます。たとえばクルマを購入するときに、「この色しかありません」と言われるのと、「この中から選んでください」と言われるのでは購入意欲も愛着も随分違いますね。

 押し付けられて従属的にやるのと、主体的にやるのではモチベーションが違うのは当然です。事前に自分の考えが反映されると主体性が変わります。責任感も変わります。

 そこで問題になるのが「本人の能力」・・・・ふさわしい能力があれば、マネジャーも本人の主張を聞こうとしますが、能力不足の場合には意見を出せる場も与えないことが多いのです。しかし、これでは主体的に取り組む機会が先送りになり気味で成長を遅らせます。

 頼りないと思っても、一人前として接して、選択する場を与えて、本人に主体性を発揮させるようにして 成長速度を速めるようにしてはいかがでしょうか?
まだまだ未熟なメンバーであっても自分で考え、行動を重ねると仕事への意識も愛着も高まり問題意識を持つようになります。

 そうは言っても、それほど甘くないのが現実です。「自分で選択したから、やる気になっていい結果を出すだろう」といった安易な判断は禁物で、「本人任せにしたらよくなる」というのならマネジャーは不要です。

 「自性清浄心」が実現できるように、サポートするのがマネジャーです。放置しておいてオプションをつけったってできないじゃないかと否定するのではなく、気をつけたいのは成功させるようにサポートすることです。

やる気になったから目標が達成できるものではなく、正しい行動をもれなく実行するからできるものです。正しいプロセスを辿っているか、マネジャーが注目して早め早めの軌道修正をサポートをします。もちろん余計な口出しはしないこと。マイルストーン効果を上手に使ってオプション効果を高めるのが、他ならぬマネジャーの腕なのです。

 普段からあらゆる機会を通して「道理」「原理原則」を徹底して教えておくことが正しい選択ができる基礎になります。




2012年9月8日土曜日

身心一如




禅の言葉、「身心一如」。。。「しんじんいちにょ」とは、心の安定が身体のバランスと整え病を遠ざけることを言います。この教えをビジネスの世界に落とし込むとどうなるでしょうか?今日は「身心一如」について考えてみたいと思います。


「仕事だからがんばるのは当り前」はそうかも知れませんが、やる気になれない状態でいくら筋論を押し通しても成果があがるわけではないでしょう。仕事をしていれば良いってものではなく、結果を出すのが目的ですから、効率良く求める結果を出すことが大切です。そこで効率のいい結果を出そうして、プロセスを軽視するとうまくいかないことに注意してみてください。

 日頃から私たちは「生産性」という課題と向き合っていますが、生産性がなぜ重要かというと、収益の問題でだけでははなく、仕事を進める上での因果関係が生産性に凝縮されているからです。つまり収益は、プロセスがあって結果があることを語っているのです。

 プロセスには「どうすればモチベーションがあがるか」という問題もあります。モチベーションを高めるには、魅力的な目標も重要なひとつです。目標の難易度と達成感の強さのバランスが良くないとモチベーションも高くなりません。そこで、やる気が起こる目標を設定する上で欠かすことのできない ラダー効果、 オプション効果、スポットライト効果、サンクス効果について説明します。

 ラダー効果は、とても重要なひとつで、私は日頃から、これなしに人は育たないと思っています。実際、過去に私は1000人以上の人と直接関わり、数え切れないマネジャーを育ててきましたが、いつ会っても、彼ら自身が当時を懐かしみ口を揃えて話題にします。それだけ心に入ったと言えます。「ラダー効果」とは日頃追いかけている数値目標より「上位に位置する目標」のことです。

「誰の役に立つのか?」「社会的な影響は?」などその仕事の意味とも言えます。仕事を単なる行為(Do)で捉えるのではなく、その意味とのつながりを見出すことで、自分の在り方(Be)として捉えることで、取り組む姿勢も前向きになり、行動が変わります。意識して訓練すれば、この思考は身につけることができ、上手に使うと、モチベーションをコントロールできます。それを「ラダー効果」を呼んでいます。
 販売に携わる者には、プロスポーツ選手なみに考えながら行動すること、そして緊張が要求されます。しかしプロスポーツ選手のように、「ストーブリーグ」というものがありません。ずっと緊張が連続しています。やってもやっても、これで良いということがない終わりのないレースです。ずっと同じことを繰り返していると、「自分はなんのためにこんなつらいことをしているのか」と疑問が湧いてきます。真面目に目標に取り組んでいる者ほどそう思います。つらいことは誰にもつらい。なにも感じない者は普段から緊張感のない者です。頑張っている者ほど、耐えているのです。その忍耐に一刻も早くサポートの手を差しのべることが必要なのです。


 真剣に取り組んでいれば、成績があがると、次の月には落ちてしまうちうようなことが起こります。緊張が続かず自分で休憩してしまうのです。目標に届いていなくても、前年比をカバーしていると、「まあいいか」というように妥協が起こります。そこで上位管理者が同じように休憩を認めているようだと、屋台骨が崩れてしまいます。

 プロ野球の名監督と言われる人にもそういう人物がいて、前年よりいいポジションで終わったかと思うと翌年には、前年より落とす。その翌年には、戻して返り咲く。これを繰り返していると、うまくしのげるのだそうです。それもひとつの処世術ですが、伸び盛りのマネジャーがこんなことをしていると、覇気がなくなってしまい40代にもなると使いモノにならなくなります。

 こうしたことを防ぐには、数値目標だけでなく、より上位の目標、つまり抽象的な目標が効果を発揮します。抽象的な目標はその名の通りとらえどころなく、その効果を頭から考えない人が少なくありませんが、それは間違いです。先に述べたように、それなしに人は育たないと断言できます。

 考えないと説明する力もつかないので、いつまで経っても、抽象的な目標はないままになるので、やがてモチベーションは息切れして、最後にはやる気がありそうなことを言ってその場をしのぐごまかす技術だけが身につきます。しかし数字は正直に状態を示します。

 抽象化をすると、売る仕事は、お客さまに喜んでもらう仕事で、人を助ける仕事だというように誇りが持てるようになります。さらには仕事を通して幸福な社会を作るというような使命感が体験を通して育ってきます。使命感が苦しい局面を乗り越え自分と部下を育てる原動力になります。この循環が正常に行われるようになると会社の風土もそのようになり、風土が個人を励まします。

 マネジャーが、部下の感じる範囲の仕事の捉え方を変えるアプローチを繰り返すことで、仕事への取り組み方も変わり、その結果、成果も格段に変わって来るのです。

 いまの世は離陸率が高いと言われますが、目先の目標をただ追わせるようなことをしていると、いくら採用してもすぐに辞めてしまいます。うるさいからがんばっているという自分にも周囲にも嘘をついた状態では、それだけで疲れてしまい、モチベーションが高くなることもなく、「うつ」の原因にもなり、いい仕事はできないのです。

禅の「身心一如」。。。「しんじんいちにょ」とは、心の安定が身体のバランスと整え病を遠ざけることを言います。規則正しい生活は心の安定から始まります。

数値目標より高い次元に「自分たちの在り方」を目標設定することで、ラダー効果を引き出し、ストレスが少なくやりがいのある日々を創造すると、「身心一如」は実現できます。






2012年8月27日月曜日

結果の先取り、プロセスは後というやり方



リスクがあり、それ相応の心構えは不可欠ですが、これまでアメリカを始め、海外旅行のほとんどが、一人旅で、パック旅行を利用するのは北海道ばかり。北海道はパック旅行が便利で楽なので気にいってます。英語が十分に話せないと、不便さはあるけど、外国人と交流できないと思ったことはありません。勉強する気がないわけではないけど、他に勉強することがたくさんあって、忙しくて手が回りません。

だから英語がまずまずできるまで待っていたら、いつまでも交流できません。何ごとにも通じることで、結果が先です。そのプロセスは走りながら、築いて行く。

目標を達成するためには、ビジネスでは求める結果から逆算したマイルストーンを使うべきだと考えていますし、普段そのようにお話していますし、そうしてきました。

しかし、仕事優先の毎日になっているので、個人生活まで求める結果から逆算した「マイルストーン」を持ち込むと、結局何も出来なくなってしまいます。 本当はビジネスと同じようにしたほうがいいのだと思いますが、 とりあえず走ってしまうようにしています。

ただしこの方法だと虫食い状態になることがあります。
英語がいい例です。よく外国の友人に「難しい単語を知っているのに、カンタンな単語を知らないことがある。」と不思議がられます。同じことはインターネットやコンピュータ、スマホにも言えます。

「スマホを使ってみたいが、難しそうでまだ携帯です」という方がたくさんいます。「できるようになったら使います」というのはどうでしょう?結局は、できないから使ってできるようになる」しかないのです。

成功の先取りは、実は大事なこと。

「経済的に余裕ができればやりたいことをするのだが」
「もっと儲けたら親孝行するのだが」

成功してから始めるとしたら、時すでに遅しなのです。成功している前に成功しているように振る舞うことが重要なのです。なぜなら成功してからというのは、成功していないことを認めてしまっているからです。
つまり「成功したら」は「成功していない」と同じ意味です。これがその人の現実になります。この意識が24時間ずっとまとわりつくと潜在意識に「成功していない」「成功できない」を送り込んでしまうのです。

成功できると無理矢理に意識しても潜在意識の前に敗北します。同じような潜在意識、潜在意識が顕在化したネガティブな人が集まってきます。これではいつまでたっても、浮上しません。

使いこなせないスマホでも、使いこなしている気分で使っていると使えるようになります。使いこなせると信じて使うことが始まりなのです。

失敗しないように、言葉の壁は大きいと細心の注意を払って、大胆に外国人と交流するのも、細心の注意を払って、大胆な行動する典型的な成功のスタイルなのです。
人気のFacebookでも同じ。分からないからしないではなく、分からないからやるのです。そこで間違ったことをして注意されるかも知れませんが、それをありがたいことだと感謝して交流できれば、関係性も深まります。リアルなコミュニケーションでも同じです。

このようなやり方には、費用もかかりますが、それは必要な代償なのです。それを惜しんで無駄遣いしていると、大事なことを失います。逆に必要なことに代償を払うことで、心にゆとりがあると、少々のことでストレスに負けたりしないので、大事なことを失うことも減ります。そうして結果を先取りしていけば、その結果は目の前に起こってきます。人生は思い通りになっていくのです。

そのきっかけになるのが、迅速な行動です。考えてばかりで行動しないのではなく、どんどん行動のスピードをあげる。まず約束をして、都合が悪いと分かれば、理由を説明したらいいのです。保留にしておいて、断るよりずっと信用されます。通常はプロセスがあり、結果になります。

しかし、結果が先、プロセスはその後という方法もありなのです。つまり結果があり、結果に見合う原因を作って行く。ローンを払うために一生懸命働くのに似て、自分にムチ打つことになりますが、やってしまった背伸びが成長の機会にもなるのです。

特別な事態もありますので、普段はそうだというお話です。

但し、現在はどうにもこうにも身動きできない事態にあります。とても重要な案件が重なって、身体を使わないと収束しない仕事があり、知恵を絞って絞って絞りきらないと収束できない問題があります。それもご愛嬌ということで。。。



2012年5月23日水曜日

ひとのけ、もののけ


福島の事故が起こる数年前に、原発現場のマニュアルについてのご相談を受けました。私の言うことが理にかなっていて感銘を受けたというのが発端です。

リーズナブル(reasonable)という言葉の意味は、本来、「理にかなった」とか「納得がいく」という意味ですが、なぜか「価格が安い」という意味で使われる傾向があります。本当は売り手が使う言葉ではないと思います。
言霊(ことだま)と言う言葉があるほど日本人は言葉を大切にしてきました。しかし、時に言葉は刺客になり、呪いとなり、とんでもない方向に誘い破滅させます。 文化を大切にしない業界も人も滅びます。
誰が流通させたのか知りませんが、物流、流通と言う言葉を、小売業を「物を流す仕事」にしてしまい、いまでは「情報流通」という恐ろしい言葉さえあります。それらに人間は塊として見る目があるだけで、生活を豊かにする思想が見当たらないのです。テレビのスイッチを押せば、朝から深夜まで「こんなものでしょう」のやっつけ仕事で作られたとしか思えない番組のオンパレードです。おかげでほとんど見ることはなくなりました。
小売業は流通と言う言葉とは引換に、ひとつ、ひとつの商品を細かく丁寧に扱う心が台無しにされ、それを引き戻すために「顧客満足(CS)」と言う言葉が使われますが、実感する場はほとんどないのが現実です。 「リーズナブル」がそうであるように「顧客満足(CS)」も言葉遊びの道具に成り下がり、いまは「ホスピタリティ」もその危険にさらされています。言葉を食い荒らし、現場から「ひとのけ」を払いのけ「もののけ」にしていく。そこに見えるのが、ITや情報の高度化による事故ではなく、 初歩的なアナログ的なミスによる大事故のオンパレードです。
facebookが流行るのは「個」への回帰、「もののけ」から「ひとのけ」に塗り替えたいモチベーションが働いているからだと思います。ほとんどは「もののけ」にされましたが、すき間、すき間には人が勇気と主体性を持って食い込む余地があると無意識にも感じているからではないでしょうか?そんなことを考えていたら、ここ数年、ハリウッドが描いて来た終末の世界にいるような気分になります。



2012年2月26日日曜日

選択した後に本当の選択と決断がやって来る

酒井 実/Minoru Sakai

eラーニング、ライフスキルセミナー(セミナー講師)、カウンセリングなど【幸福宅急便】を通じて<90日で人生を変える>を実践。ひとりでも多くの人を幸福にすることに取り組む。

心理学、TA,アサーション、モチベーション、セルフ・マネジメント、カウンセリングなどを土台に、WHO(世界保健機構)が提唱するライフスキルの育成とライフハックの活用を開発した「21世紀型ライフスキル教育プログラム(ライフスキルBeプログラム)」に集約、じぶん力を再生、健康で幸福な生活をサポートしている。

 企業に対してはコンサルティング、ビジネス・セミナー(セミナー講師)、コーチング を通じて現代日本に最適な生産性あり方として【幸福生産性( GNH)】を提唱と GNHの最大化をアプローチ、<90日で会社を変える>実現に取り組んでいます。

幸福度No.1都市再生プロデューサー としても自治体の再生、活性化の活動をしている。



選択した後に本当の選択と決断がやって来る



中小企業、特に小に属するクライアントの選択で、なかなか決まらない時があります。特に投資するとき、慎重になられて、グルグル堂々巡りされることがあります。

当然だと、思います。

大企業のように潤沢な資金があって投資するならともかく、そうでない場合、これでもかというくらいに慎重になるのはもっともだと思います。 

その心情を十分察して言うのですが、選択が正しかったかどうかは、実は選択で決まっていないのです。選択した後の行動がすべてです。

自分はいままで開店オープンした店がうまくいかずに立ち往生した経験に何度も遭遇しています。 何度も遭遇したから分かっているのですが、立ち往生した時から本番だと言っても過言ではありません。

どうしたら当初目標した業績に持って行けるのか、必死に考えて、打つ手を考えます。現状と環境を考え、もっとも適切と思う方法を選びます。 選択の重要さがあるとしたらこの時です。 常識に惑わされず最適を選び、選んだらとにかく徹底的にやります。

徹底的になれるのは、自分にふさわしいやり方だからです。他人がやるのではないから、自分にふさわしいやり方で突き進むます。
他人事だったら、理屈で選ぶかも知れませんが、じぶんごとだから自分にふさわしいやり方を選びます。


2012年1月10日火曜日

自由ってどういうこと



レディガガってそのファッションも、パフォーマンスも、やりたい放題って感じですごいですね。ビートルズの時代には考えられない奔放さです。ビートルズが日本に来てコンサートした時って、行ったら退学って言ってた学校があったくらいですからね。 

プレスリーは、とうとう日本に来なかった大物だけど、さらに状況はひどく腰をふっただけでアメリカでさえ下半身を放送しなかったし、プレスリーが子供を堕落させていると言ってレコードを焼却した教会もたくさんあったといいます。あるコンサートでは身体を動かしたら逮捕すると逮捕状を手にした警官が取り囲んだこともあったそうです。もし、その時代にレディガガが彼女らしくやったら死刑ものですね。 

プレスリー登場はアメリカでも事件だったのです。プレスリーの際立った音楽性のひとつに、黒人の歌を歌うと白人のように聴こえ、白人の歌を歌うと黒人のように聴こえる点があることです。

さらにステージの動きが黒人っぽい。それは彼が貧しい家庭で育ち、黒人が多い地域で育ったということ、信仰の強い母親のもとで教会に通いゴスペルに親しんだことが影響していたからです。 彼のパフォーマンスで黒人差別の問題に火がついた。

プレスリーはただ音楽をしただけなのに、ロックは不良の音楽というラベルが長い間貼られました。 事件になるほど「反体制」の印象が強まり若者のヒーローになった。 それ以来「反体制」がビジネスになると知った音楽業界は反体制を利用した。 ビートルズも挑発するような言動を好んだ。 英国パンク最大のスター、セックスピストルズはその顕著な例です。本人らは普通の若者だったけど、マネジャーらが王室批判のようなことを仕掛けて騒然とさせスターに仕立て上げた。

プレスリーは批判の集中砲火を浴びていたときに「音楽が人を不良にするなんてことはあり得ない。自分はそんな育てられ方をした記憶もない」と反発しています。ジョン・レノンは「エルヴィス以前には何もなかった」と言ってますが、それを追求していくと自由の解釈とあり方に突き当たります。ロックの原点にあるゴスペル、R&Bなど黒人音楽を白人が演奏したからって何が悪いの?という素朴な疑問です。 

ロックって何だろうという疑問は、自由って何だろうに通じます。自由は体制に反発することではない。体制から離れることでもない。 合宿していた自衛隊の食堂で「ハウンドドッグ」が流れてきたときに癒されたのがプレスリーとの最初の接点でした。ボクがリアルタイムでプレスリーを聴いたわけじゃないのに、プレスリーが好きなのは、一番最初に自由の意味を教えてくれたからです。 

自由とは自分をコントロールできることです。つまり良識と良心を失わずに思ったように行動できるということなのです。 そして幸福な成功とは、自由に感じて、考え、行動するプロセスそのものなのです。達成出来なかったから失敗だったというのは自由でも何でもない。それってとっても不自由な考え方、感じ方で、達成の度合いに関係なくすでに不幸せなのです。 

「失恋したから悲しい、不幸だ」なんて全く狂気です。そんな人は最初からおかしくて、恋しているわけでも、愛しているわけでもない。「アンタのこと思うから、アンタもオレを思え」という単なる取引でしかない。もしそれが変でないとしたら、相手の自由、人格、都合はどうなるのって話なのです。ストーカーがどれだけ変な行動か分かるでしょう。全く不自由な世界です。恋愛する前にそんなに不自由な世界に生きておもろいか。

 成功も同じで、傷つくのが怖いからトライしないなんて、そんなに不自由な世界に生きて、お前それで生きてるといえるのか。

2012年1月2日月曜日

幸福な成功を手に入れる方法




 新年を迎えて決意を新たにしている人も多いことだと思います。
たいていの人は「もっと成功すること」を考えているものです。
実際、多くの男たちはそのように行動しています。
それにしても、人聞は、自分でなりたいと思う以上のものにはなれないのです。だから潜在意識が決定的な役割を果たします。
重要なことはその人の内側の力、つまり資質ではなく、外側の力・・・・どれだけよい成績を上げられるかにかかっていることです。このことがストレスの原因になります。


 一度成功したからといって一生が保証されるわけではないことは多くの有名人が実証しています。
どうやら勝者になるには、レースが終わっても走り続けるのが現代人の掟のようです。
 それにしても本当にそれでよいのでしょうか?
大切なのは、自分がどれだけ満足できるかではないでしょうか?
つまり成功には、見せかけだけの幸福でない成功と幸福な成功があるのです。
確かに、人よりうまくやれたときの満足感はなにものにも代え難いと思う。
しかし、問題はその後にやってくる。
他人にどれだけ評価されても、自分が満足できるとは限らないのです。
幸福な成功とは自分が満足できるものであり、その基準は自分の内側にしかないのです。
 小さくても、大きくても、どのような成功にも、努力が必要です。
幸福な成功をめざし、それを心から喜べる力が人間力だと思うのです。