2010年3月19日金曜日

ホンネの退職理由ランキング



◎本音の退職理由 ランキング

1 位  上司との人間関係 66人
2 位  給与が不満足 44人
3 位  仕事に変化がない、おもしろくない 40人
4 位  会社の経営方針・経営状況の変化 38人
5 位  キャリアアップしたい 38人
6 位  労働時間や環境に不満 32人
7 位  勤務地までの距離・環境に不満 18人
8 位  社長がワンマン 26人
9 位  同僚・先輩・後輩との人間関係 25人
10位  社風が合わない 23人
11位  雇用形態に不満


◎建前の退職理由 ランキング

1 位  キャリアアップしたい 127人
2 位  仕事に変化がない、おもしろくない 58人
3 位  会社の経営方針・経営状況の変化 48人
4 位  労働時間・環境に不満 38人
5 位  給与が不満足 25人
6 位  上司との人間関係 21人
7 位  勤務地までの距離・環境に不満 18人
8 位  社風が合わない 14人
9 位  雇用形態に不満 10人
10位 昇進・評価制度に疑問 8人
11位 転勤・異動を含む人事制度に疑問 8人


出所 

さてホンネと建前の退職理由を見て気がつくことがあります。上司との「人間関係」を問題にする前に、自身が従属的すぎないかという疑問です。コミュニケーションなんて、自分のあり方で随分変わるのですから。
本来求められている主体性を発揮していたら、生涯続く関係に変わるチャンスであったのかも知れない。

上司との「人間関係」を問題にする前に


1. 上司や先輩の悪口を、その人のいない場所で、言わない。
  
すべての人間関係の基本が自分の職場環境をよりよいものにする条件です。そもそも不満はなぜ起こるのでしょうか?従属的、受け身になるからです。受け身でいると自分は支配される立場にあると錯覚していまいます。恨む、妬む、怒りの三悪の温床になります。ネガティブな三悪に自分が振り回されますが、その原因を相手のせいにします、三悪の「対象」がいないとつじつまが合わないからです。でも実際は自分が生み出したものなのです。

受け身になってしまうのは、自分が待ちの態勢に入っているからです。新しい環境について無知であることは仕方のないことです。だからといって従属的になることはないのです。無知であることは教えてもらうことがいっぱいあるはずです。話す機会がそれでだけ多いはずということは、余程人間性に欠点がない限りコミュニケーションが悪くなることは少ないのです。

2. どんどん質問にいく。

主体性のある人は、「私はこれが分からないのです。」と自分を主語にします
まず、これが質問のしやすさになります。

質問の仕方で主語を自分以外にすることもできます。「これは何ですか?」と聞くと主語は自分以外になります。モノか、教えなかった者(上司など)に代わってしまいます。知らない責任は自分以外の人にあるという訊き方なので場合によっては訊かれた人はムッとします。

「私が知っていてもおかしくないのに私は知らない」スタンスであれば自分の責任として訊きやすくなりますが、「あなたが教えなかったから私は知らない」スタンスにすると訊きにくくなります。上司の態度も変わります。

質問がしやすくなると質問の回数が多くなるので、質問の質を気にしないですみます。質問の回数が少ないと質が気になって質問できなくなります。質問の回数が多ければ質は問題にならなくなります。上司は熱心だなと思うだけです。

主語を自分にして、どんどん訊く。そうする内に質も上がるので、スキルアップと併せてコミュニケーションの質もよくなっていきます。両方がアップするとモチベーションは高くなります。


3. 教えてもらう機会は自分が作る

叱られた後のような表情で、「質問があるんですが」「教えていただけますか」と始めると、不服があるのかと受け取られかねません。すっきりさわやかな表情で申し込むと好意的に受け取ってもらえます。

短時間で終わりそうな内容の質問は「もう少し詳しく教えていただけますか」とお願いするようにします。
詳細に教わりたい内容の場合は、「詳しく教えていただきたいので、後でお時間をいただけますか」と申し込むと質問しやすくなります。


4. 上司が話しやすいように聞く

聞く側にしたら、上司が部下に教えるのは当たり前と思うかも知れませんが、教えるのは簡単なことではありません。教えていても、聴いているのか、分かっているのか、把握できないような場合には、教える側のモチベーションも下がります。
しっかり聴いているのが分かると、理解できていないようなら、もっと理解できるように工夫もしてくれます。上司が話しやすいようにするのは、聴く側の責任として、聞く態度に配慮します。

聞くときには、相槌(あいづち)を上手に打つようにします。タイミングよく合いの手をいれます。「はい」「なるほど」「そうですね」などがそうです。>相槌(あいづち)は会話の基本です。社会人は子供ではありません。上司の前では従属的になっても大丈夫は禁物です。

本当に素直な気持ちで、関心を持って、聞いていれば、自然にできますが、見栄や防御の気持ちがあるとできなくなります。聞くことは恥みたいな感覚があると聞く表情も不服そうにみえます。自分の味方である相手が話しにくくなるような態度は禁物です。


5.メモは上手にとる。

教える側が話が重複しないように、また聞いた後に確認するために、メモを取るのは当たり前です。
しかし、取材ではありませんから、相槌も質問もなしに、メモだけとっていると不快感を相手に与えています。そんなことをしたら話をするモチベーションは急降下します。教えてもらっていることに敬意を払うのは礼儀です。


6. 教えてもらったときに、心からの感謝を表現する。

・・・具体的に言うと、教えてもらったときは、うれしいそうにします。うれしそうにするのは、決しておべんちゃらをするためではありません。笑顔を投げかけると、こだまのように、笑顔が返ってきます。いい関係が、自分を深めるきっかけになっていくからです。


7. 教わったことは、すぐに実行する

成長する人には共通した条件があります。成長する人は、その日のうちに教わったことを試して教わった結果になるまでトライします。それが本当の教わり上手です。
そのために、ここで言うことを全部しています。教わり上手とは、自分の人生を積極的で活力のあるものにする姿勢です。教わったことを、どんどん積極的にやっていると、やがては、教わった相手を越えるほど成長します。


8. 叱責、注意、文句も、教わっているという形で受け止める。

誤りを指摘された、注意されたときに実力が表面化します。素直な反省と感謝の気持ちで、「申し訳ありませんでした、これからは気をつけます」と言うことが大切です。聞き終わった後に「ありがとうございました」といえる自分を作ることを心がけましょう。

なぜ「ありがとうございました」なのでしょうか?
注意したり叱ったりするのは、上司にしても気が重いことなのです。それをあえてしてくれたことに対して、「ありがとうございます」という気持ちになれることが人間としての実力なのです。話している相手の気持ちを考えないから、アドバイスを叱責と感じて感謝の気持ちがもてなくなります。「ありがとうございます」の気持ちと言葉を使うことで、どんどん成長します。

逆に、ちょっと注意されたくらいで、急にふくれっ面をしたり、落ち込んでうつむいてしまう人がいます。あるいは責任逃れの言い訳や反発をする人がいますが、もってのほかです。言い訳の多い人は同じ失敗をします。叱られたら、責任逃れや反発をしない。教わったら、その通りやってみる素直に上司の教えを受け入れることが大切です。


9.教わるから教える立場に

教わったら、その通りやってみる。教わる態度が確立されるにつれ、教わった相手を越えるほどに成長していきます。やがて教えることに自信が持てるようになります。

10.仕事のとの正しい関わり方

退職理由の上位にある問題は正しく関わっていたらクリアできる問題ばかりだと分かります。





2位  給料が低い
3位  仕事に変化がない、おもしろくない
4位  会社の経営方針・経営状況の変化
5位  キャリアアップしたい
6位  労働時間や環境に不満

つまり、上司との関係でつまずいてしまうために、2位以下の問題がクリアできないのです。
会社が変わっても自分のあり方を自分が変えない限り、ステップアップしていきません。まず自分が主体性を持って取り組む。それでも上司に不満があるのなら、それから考えてみることをお勧めします。


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