2012年9月13日木曜日

なぜ美人のトレーナーにつくとダイエットができるのか



女性がヨガレッスンなどで、美人のトレーナーにつくとダイエットができることがあります。 ジムでよく起こる現象です。

その理由は実に単純。 美人の先生を目にしながらトレーニングするので、美のイメージが強くインプットされ、美への執着心が強まり、「動因」が高まります。

 動因とは、動機づけの原因のことで、モチベーションが高くなる原因です。 モチベーションが高くなる要素には、「動因」と「誘因」があります。
「誘因」は、動因を支えて達成に引っ張る要因です。 この事例の場合だと、美しくなりたい気持ちは自分の内側にある願望です。これが動因。それに火をつけるのが美人トレーナーというわけです。これが誘因。 「肩を叩いてくれたらチョコレートあげるよ」というようなごほうびなどインセンティブは誘因の代表です。

 馬にニンジンではないですが、 トレーニングしたら、「こんなにきれいになれますよ」というサンプルが目の前にある状態といえます。 馬の目の前にニンジンをぶらさげても、ニンジンを食べることはできないと思うようでは執着心は生まれません。

なりたいという欲求よりも、私はあのようになれないと考えるようだと美人のトレーナーが熱心に教えても効果は出ません。 モチベーションが継続できない人には、執着心の不足があります。 ネガティブなイメージを浮かべてしまい、ネガティブな結果を考えて、自分が作り上げたイメージに支配されてしまうのです。 

このような場合の対策は、ポジティブなイメージを描いて執着心を高めるといいのです。美人のトレーナーに接して、あんな風になりたいと本気で思えば努力できるのと同じ要領です。テーマがダイエットなくても、お金儲け、語学、何でも同じです。 

ポジティブなイメージとネガティブなイメージ。自分がどちらを選択しているのか、感情的にならずに、しっかり事実を認識します。どちらが多いのか、自分の傾向を知る。さらに自分がどちらのイメージを求めているのかを知る。
イメージを実現するために、自分にふさわしい行動はどれかを考え選択しましょう。

 

2012年9月11日火曜日

自分を変える最初の関門


誰にとっても、自分を変えることは難しいことですが、それでもピンからキリまで人によって様々。自分を変えることにフォーカスする人もいれば、自分を変えずに状況を変えようとする人がいます。状況を変えることはもっともな行為と思えるかも知れませんが、実際にはできない相談です。

自分自身のことは自分にできますが、自分の外側にあることは自分にはできません。外側のことというのは、他者、状況などです。 変化を嫌う人は、他者、状況を変えようとします。また変わる必要が解っていても、Yes,But,If........「その通り」「しかし」「もし」を使って否定します。「なるほど、その通りです。でも○○○○○なので、それは出来ないですね。もし、状況が 変わればやりたいですが」というようにして認めないのです。

この構文を使っている限り、変化が起こることはあり得ません。  それにしてもなぜ変わりたくないのでしょうか?人に頼ったり、弱さを見せると嫌な顔をされる環境で育ったことに原因があるのかも知れません。

そのような人にとって最も都合がいいのは状況が変わってくれることです。状況をコントロールしようとします。しかし状況を変えることは無理な相談です。むしろ状況をコントロールしょうとするほど状態は悪くなります。 状況のコントロールに熱心でいると、失敗はいつも恥であり恐怖でしかなく、解決の扉というもうひとつの側面であることに気がつかなくなります。これではPDCAを使う機会を放棄しているのと同じです。

一方、自分に出来ることである、自分を変えることに集中していると、自然にPDCAを使わざるを得なくなります。行動した後に何が起こったかを見て、どこに間違いがあったか、どこを直せばいいのか、その結果を再度実行してみる。あきらめない限り失敗はなく、やがて成功にたどり着きます。こうした考え方も状況を変えることしか頭にないと「そんなにうまくいくはずがない」と否定的になります。

落ち着かない気分は、ふつう心地のよいものではありません。心が乱れるのは自分の内側か自分の外側の世界に何か問題があるからです。 こういう場合には対策が必要ですが、冒頭にお話したように、人間にはできることとできないことがあります。

いつも考えてばかりの習慣が身についていて行動しないから自分を変えることしかできないのが解らないのです。 いつも考えてばかりいるのは、弱さがバレルのが極端にイヤだからです。人間は相反する思考あるいは感情を持っていると、引き裂かれた状態と同じで身動きできなくなります。  

「何かがおかしい」と感じるとき、実際に「何かがおかしい」ものです。その認識が最初の段階ですが、やがて本能的に次の段階に進み「問題など存在しない」という否認の段階に進んでしまうとそれまでです。鈍い人はそこで止まりますが、敏感な人は相反する認識が交互に現れてストレスになります。

自己否定感が強いと、不快感を手離したいので、第二段階の認識を意識しようとせず切り離します.、潜在意識に潜り込みストレスになります。自分を変えるためには、第二段階の認識をすることです。そしてPDCAを回すのです。いまこの瞬間に集中するようにします。

自分を変えるためのスタートの機会になるのは、安心感を保つことができる適切な対策を見つけることです。ほとんどの人はそれまで、怖くて自分を変えることはできないでしょう。つまり自分の実力を認識した上で、自分に合った効果的な方法を発見することが必要なのです。しかし簡単に発見できるものではありません。その発見は何度もPDCAを回してみないと分らないのです。自分に変化を起こす上で避けて通れない必要なスキルなのです。


家族的なチーム



人は社会的な動物です。つながりを求め、共同体に帰属したいと思いますが、それは関係を良くするために自分を抑圧することを意味します。自分をあからさまに表現すれば摩擦が生じるからです。つまりストレスが生じることを余儀なくされた生き物だということです。

この問題を解決してくれるのも共同体です。大きな共同体ではルールが複雑になりストレスも増えます。小さな共同体ではルールもシンプルですみます。家族はそのいい例です。自分をさらけ出しても、受け入れてもらえる共同体は安心できる場所です。家族の絆は血でつながっていることで無条件で受け入れることが暗黙のルールになっています。

血のつながりはないものの、会社での「課」というのも家族に通じる共同体と見ることもできます。家族のようにこれと言った会話がなくてもそこに仲間がいるだけでほっとできるチーム。目標があるからそういうわけにはいかないと思いがちですが、「私たち」という概念を浸透させれば変わってきます。個々の問題を取り扱うチームではなく、「私たち」の問題を取り扱うチームに変えれば、安心感が育まれます。安心感の根拠はひとりひとりのスキルアップですが、それにしても個々の問題ではなく、助け合う。助け合うのはできないから助けるのではなく、出来るようになるために助け合う。

つまり同僚がコーチなのです。自分の価値観に従い、チームとしての結果を出す。あるいはチームの価値観に従い、個人としての結果を出す。どちらかを選ぶことはできないのです。重要なのは結果を出すこと。結果を出せる「私たち」であるために個人はどのように関わればいいのか、お互いの計画を批判し合いながら、それ以上に重要なのは、お互いの計画を自分のものとして責任をもって関わる。そのためには同僚がコーチにもなる。自律したチーム。

人は自分に正直でありながらも、誰かの役に立つために生きていきたい動物。それが社会的な生き物ということです。ただ共同体に帰属するのではなく。。。 矛盾を解決してやれるチームが家族的なチームになれます。


2012年9月10日月曜日

【枯木裏龍吟】4つの効果で働く喜びと意欲を高める


禅の言葉に「枯木裏龍吟」。。。「 こぼくのりゅうきん」と読みます。役に立たないものなど、此の世にはないと言う意味があります。どういうことか、モチベーションを高める4つの効果を通して考えてみましょう。

■サンクス効果

貢献度を評価してモチベーションを高めるのが、サンクス効果です。サンクス効果はその名の通り、ボーナスなどでおなじみです。しかし結果だけを評価するのでは効果は弱くなります。結果に到達したプロセスの「どの部分」が、結果に「どのように」反映したか、因果関係を分析して、正しく評価することで、自己効力感を育むようにします。因果関係を理解して、プロセスの「どの部分がどのように」貢献したのかを知ると、良い行動をさらに続けたくなります。正しいプロセスを踏襲すると必然で良い結果が出ます。


■スポットライト効果

スポットライト効果はサンクス効果に似ていますが、サンクス効果が「仕事の内容」そのものを具体的に評価するのに対して、スポットライト効果はその名の通り、「本人」にスポットライトをあてて、称賛する行動です。

たとえば「今月の最優秀メンバー」というように、名前と写真を貼り出すというのもそのひとつです。いろんなアイデアで盛り上げることは可能なので、わくわくする様な企画で、他の参加者が「あんなふうになりたいな」と思うようにすることで効果を拡大したいものです。

それにしても、サンクス効果あってのスポットライト効果であることを忘れないように併用するようにしたいものです。

■ラダー効果
■オプション効果
■サンクス効果 
■スポットライト効果

4つの刺激から、どれかを選びということでなく、全て駆使するのが望ましく、なかでもラダー効果は仕事の本質に関わる大事なテーマです。

ラダー効果については、先に説明しましたが、ラダー効果の実際について追記します。ラダー効果は数値目標より上位に位置する抽象的な目標、つまり「なんのために働くのか」は「なんのために生きるのか」という課題と直結しています。 さらに「なぜこの会社で働くのか」正しい理由で働くことは成功につながる始まりになります。始まりがなければゴールもなく、達成すべき目的が分からずにみんなが目標を共有できなければ成功は難しいのは必至です。

ともすれば「仕事をするのにそこまで問題にする必要があるのか」という疑問を持つ人がいると思います。そんなことを考えるくらいなら他にすることがあるだろうと思う方もいます。 しかし、本当のところ、売ることに苦労していないから、そんな思いがするのであって、最も重要なことを抜きにして売ろうとしているとしか思えません。 

 売れない状態に向き合って、放り出すわけにもいかない。なんとしても当初、予定した分を売らないといけない状況にあり、売りたいと思うとき、買う、買わないの判断をするのは、お客さまなのでお客さまを抜きにして考えることはできないのです。 

 そこでどうすれば買ってもらえるか考える。「お客さまの満足を高める」ことに向き合うか、あるいは「だましてでも売れ」に走るかは、モラル、生き様の問題であり、「なんのために働くのか」「なんのために生きるのか」によるところが大です。

 「お客さま第一主義」「顧客満足」と言葉を使うのは簡単です。利益だけを追求している場合には言葉だけの経営もありますが、心からテーマに掲げている経営もあります。どうすれば売れるのかを追求していれば、きれいごとではない、本気の「顧客満足」「お客さま第一主義」が必ず問題になります。それでも本気にならないというのなら、根本から間違っているのです。 

 数値目標より上位に位置する抽象的な目標がいかに重要かを知っている人は、実践のなかで、それによって救われたことを体験した人です。体験していない人が、その重要を知らないままでいるのです。抽象的な目標も「顧客満足」も理屈ではありません。困難に直面したとき、本気で克服しようとするとき、神の手のように機能します。

枯木裏龍吟( こぼくのりゅうきん)・・・・一見、枯れ木は役に立たない無駄な存在に思われますが、風に煽られると龍のような鳴き声を出し、動物を威圧します。つまり無駄なものはなにもないと言う意味です。

どんな仕事でも人の役にたっているものです。人の役にたつために自分を磨くことが、自分を活かし、人を活かすということなのです。私たちが暮らす社会で行われる仕事は、すべて人に対する仕事です。ペットに関する仕事でも、結局は飼い主に対するサービスであり、どのような仕事も、人を活かすほど利益も生まれるようになっています。




2012年9月9日日曜日

【自性清浄心】を活かすオプション効果でモチベーションを高める


禅の言葉に「自性清浄心」があります。「じしょうしょうじょうしん」です。人間は本来美しい気持を持っているものです。お互いが自分の内にある美しい気持を出し合えばいい関係は自然にできるものです。それには信頼し、微笑みで接することが始まりです。まだまだ力不足と思っても、信頼して一人前として接すると、相手も頑張って応えたいと思うものです。

モチベーションを高めるには、魅力的な目標が重要です。 魅力のない目標にはモチベーションも下がってしまいます。まず人心をひきつける目標設定が重要。
魅力的な目標は難易度と達成感の強さのバランスが良いことが必須条件です。難易度が高すぎても低すぎてもダメで、少々無理があるくらいが達成感があります。

さらにいくつかの条件があり、次の4つの条件があると、モチベーションはさらにアップすると言われています。

  ラダー効果
  ・オプション効果
  ・スポットライト効果
  ・サンクス効果

 前回の「ラダー効果」に続いて、今回は「オプション効果」についてお話します。オプション効果とは、自分で「選ぶ」ことで、うまく機能させると思わぬ力を発揮することにもなります。

 オプション効果の事例は日常に潜んでいます。たとえばクルマを購入するときに、「この色しかありません」と言われるのと、「この中から選んでください」と言われるのでは購入意欲も愛着も随分違いますね。

 押し付けられて従属的にやるのと、主体的にやるのではモチベーションが違うのは当然です。事前に自分の考えが反映されると主体性が変わります。責任感も変わります。

 そこで問題になるのが「本人の能力」・・・・ふさわしい能力があれば、マネジャーも本人の主張を聞こうとしますが、能力不足の場合には意見を出せる場も与えないことが多いのです。しかし、これでは主体的に取り組む機会が先送りになり気味で成長を遅らせます。

 頼りないと思っても、一人前として接して、選択する場を与えて、本人に主体性を発揮させるようにして 成長速度を速めるようにしてはいかがでしょうか?
まだまだ未熟なメンバーであっても自分で考え、行動を重ねると仕事への意識も愛着も高まり問題意識を持つようになります。

 そうは言っても、それほど甘くないのが現実です。「自分で選択したから、やる気になっていい結果を出すだろう」といった安易な判断は禁物で、「本人任せにしたらよくなる」というのならマネジャーは不要です。

 「自性清浄心」が実現できるように、サポートするのがマネジャーです。放置しておいてオプションをつけったってできないじゃないかと否定するのではなく、気をつけたいのは成功させるようにサポートすることです。

やる気になったから目標が達成できるものではなく、正しい行動をもれなく実行するからできるものです。正しいプロセスを辿っているか、マネジャーが注目して早め早めの軌道修正をサポートをします。もちろん余計な口出しはしないこと。マイルストーン効果を上手に使ってオプション効果を高めるのが、他ならぬマネジャーの腕なのです。

 普段からあらゆる機会を通して「道理」「原理原則」を徹底して教えておくことが正しい選択ができる基礎になります。




2012年9月8日土曜日

身心一如




禅の言葉、「身心一如」。。。「しんじんいちにょ」とは、心の安定が身体のバランスと整え病を遠ざけることを言います。この教えをビジネスの世界に落とし込むとどうなるでしょうか?今日は「身心一如」について考えてみたいと思います。


「仕事だからがんばるのは当り前」はそうかも知れませんが、やる気になれない状態でいくら筋論を押し通しても成果があがるわけではないでしょう。仕事をしていれば良いってものではなく、結果を出すのが目的ですから、効率良く求める結果を出すことが大切です。そこで効率のいい結果を出そうして、プロセスを軽視するとうまくいかないことに注意してみてください。

 日頃から私たちは「生産性」という課題と向き合っていますが、生産性がなぜ重要かというと、収益の問題でだけでははなく、仕事を進める上での因果関係が生産性に凝縮されているからです。つまり収益は、プロセスがあって結果があることを語っているのです。

 プロセスには「どうすればモチベーションがあがるか」という問題もあります。モチベーションを高めるには、魅力的な目標も重要なひとつです。目標の難易度と達成感の強さのバランスが良くないとモチベーションも高くなりません。そこで、やる気が起こる目標を設定する上で欠かすことのできない ラダー効果、 オプション効果、スポットライト効果、サンクス効果について説明します。

 ラダー効果は、とても重要なひとつで、私は日頃から、これなしに人は育たないと思っています。実際、過去に私は1000人以上の人と直接関わり、数え切れないマネジャーを育ててきましたが、いつ会っても、彼ら自身が当時を懐かしみ口を揃えて話題にします。それだけ心に入ったと言えます。「ラダー効果」とは日頃追いかけている数値目標より「上位に位置する目標」のことです。

「誰の役に立つのか?」「社会的な影響は?」などその仕事の意味とも言えます。仕事を単なる行為(Do)で捉えるのではなく、その意味とのつながりを見出すことで、自分の在り方(Be)として捉えることで、取り組む姿勢も前向きになり、行動が変わります。意識して訓練すれば、この思考は身につけることができ、上手に使うと、モチベーションをコントロールできます。それを「ラダー効果」を呼んでいます。
 販売に携わる者には、プロスポーツ選手なみに考えながら行動すること、そして緊張が要求されます。しかしプロスポーツ選手のように、「ストーブリーグ」というものがありません。ずっと緊張が連続しています。やってもやっても、これで良いということがない終わりのないレースです。ずっと同じことを繰り返していると、「自分はなんのためにこんなつらいことをしているのか」と疑問が湧いてきます。真面目に目標に取り組んでいる者ほどそう思います。つらいことは誰にもつらい。なにも感じない者は普段から緊張感のない者です。頑張っている者ほど、耐えているのです。その忍耐に一刻も早くサポートの手を差しのべることが必要なのです。


 真剣に取り組んでいれば、成績があがると、次の月には落ちてしまうちうようなことが起こります。緊張が続かず自分で休憩してしまうのです。目標に届いていなくても、前年比をカバーしていると、「まあいいか」というように妥協が起こります。そこで上位管理者が同じように休憩を認めているようだと、屋台骨が崩れてしまいます。

 プロ野球の名監督と言われる人にもそういう人物がいて、前年よりいいポジションで終わったかと思うと翌年には、前年より落とす。その翌年には、戻して返り咲く。これを繰り返していると、うまくしのげるのだそうです。それもひとつの処世術ですが、伸び盛りのマネジャーがこんなことをしていると、覇気がなくなってしまい40代にもなると使いモノにならなくなります。

 こうしたことを防ぐには、数値目標だけでなく、より上位の目標、つまり抽象的な目標が効果を発揮します。抽象的な目標はその名の通りとらえどころなく、その効果を頭から考えない人が少なくありませんが、それは間違いです。先に述べたように、それなしに人は育たないと断言できます。

 考えないと説明する力もつかないので、いつまで経っても、抽象的な目標はないままになるので、やがてモチベーションは息切れして、最後にはやる気がありそうなことを言ってその場をしのぐごまかす技術だけが身につきます。しかし数字は正直に状態を示します。

 抽象化をすると、売る仕事は、お客さまに喜んでもらう仕事で、人を助ける仕事だというように誇りが持てるようになります。さらには仕事を通して幸福な社会を作るというような使命感が体験を通して育ってきます。使命感が苦しい局面を乗り越え自分と部下を育てる原動力になります。この循環が正常に行われるようになると会社の風土もそのようになり、風土が個人を励まします。

 マネジャーが、部下の感じる範囲の仕事の捉え方を変えるアプローチを繰り返すことで、仕事への取り組み方も変わり、その結果、成果も格段に変わって来るのです。

 いまの世は離陸率が高いと言われますが、目先の目標をただ追わせるようなことをしていると、いくら採用してもすぐに辞めてしまいます。うるさいからがんばっているという自分にも周囲にも嘘をついた状態では、それだけで疲れてしまい、モチベーションが高くなることもなく、「うつ」の原因にもなり、いい仕事はできないのです。

禅の「身心一如」。。。「しんじんいちにょ」とは、心の安定が身体のバランスと整え病を遠ざけることを言います。規則正しい生活は心の安定から始まります。

数値目標より高い次元に「自分たちの在り方」を目標設定することで、ラダー効果を引き出し、ストレスが少なくやりがいのある日々を創造すると、「身心一如」は実現できます。