2010年3月21日日曜日

分ったふりが将来を食いつぶす



マートワン
【アサーティブネス】自分をじぶんの味方にするために
【アサーティブを学ぶ】ライフスキルで自分を動かす
日本全国男前プロジェクト
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト

 人の話を聞くときに、やってはいけないことがあります。

 理解ができていないのに、質問もせずに分ったふりをしたり、一部が理解できただけなのに、確認もせずに分りましたと返事したり、あるいは全体がわかったように早合点して、途中で口をはさんで、自分が話したりすることです。本当は何もわかっていないのに、あたかも知っているように、返事をする、口をはさむ、いわゆる知ったかぶりもやめましょう。相手にはお見通しです。

 物事を知らないことで、大きく信用を失うことはありません。信用を失うのは、分ったふりをした場合のほうが多いのです。経験を重ねた一流の人は、知らないことを決して恥ずかしがりません。人が獲得する知識の量など、この世界のほんのひとつまみでしかないことを知っています。

 それなのに、つい知ったかぶりをするのはなぜでしょう。こんなことを知らないのは恥ずかしいと思うからです。この世界のほんのひとつまみも知らないと自己卑下していることもあるでしょう。自分で自分を信用していないのです。自分を否定的にとらえているからです。経験豊富な人が、知らないことを恥ずかしいと思わないのは、自分を信用しているからです。

勉強不足は反省して身につける努力が必要です。知らないのは恥ずかしいと思う人ほど、自分を責めはしても、反省をしません。責めることを反省と思っているようですが、それは違います。いくら責めても理解できることはありません。

反省は、ああ自分はここができていないんだ。それを克服しようと目標にして行動することです。反省は行動するための確認作業なのです。責めるのは、「ああ自分はこんなこともできていないんだ。ダメな奴だ。」これが責めている状態です。行動は何もありません。考えているだけです。考えているだけでは反省にはなりません。反省は行動なのです。

必要なのは行動なのです。
反省はそのためなのです。

ことにもよりますが、行動はすぐに起すのが最善です。知らないことは謙虚な姿勢でたずねることが大切なのです。分らないことは、すぐにその場でタイミングを見計らって質問すればいいのです。それが謙虚な姿勢です。

責めるのは、ああ自分はこんなこともできていないんだ。ダメな奴だ。と考えているだけの状態です。行動しないのは、人間にとってもっとも傲慢な態度です。

セールスするにしても、「よく売る人は上手に話すのだろうな」と考えてばかりで、実行しません。訪問件数などもすごく少ない。実際、トップセールスマンと言われるような人のなかに、立て板に水を流すように話す人はいません。

整然と説得力のある話し方をする人も、多くの方が想像するほどいません。どちらかというと口下手な人が少なくないのです。そんな人がどうしているか見ていると、お客様の話を聞きだし、ほとんどお客様にしゃべらせています。お客さまの心情を考慮して、お客さまにメリットが生じるように真面目に考え説明しています。

売れないセールスマンほど、商品のことばかり話して、お客様の話をあまり熱心に聞いていません。自分の感情に関心が行ってしまってお客さまのメリットを考えないのです。お客様の二ーズやお客様の気持ちがわかっていないのですから、買ってもらえなくて当然です。ところが、そういうセールスマンに限って、自分がなぜ断られたのか、本当の理由がわかっていません。

売れた場合も同じです。売った本人が売れた本当の理由を知らないのです。買ってもらうためには、まずお客様のことを正しく知ること、そのためにはお客様の話を聞くことです。


 なんのために聞くのでしょうか?お客さまの気持ちや考えを知るためにです。売るため、つまり行動するためには、お客さまの気持ちや考えがないと押し売りになります。お客さまが、より安心に、より便利に、より快適になるように、考えて行動するのです。同じく人の話しを聞く時は、自分が理解することを念頭に置いて聞かないと、聞いている意味がないのです、

なぜ、自分が理解することを念頭に置いて聞くかというと、自分が行動するためにです。
ですから、逆に人に話すときは、相手が分るように具体的に熱意をもって話さないといけません。そうでないと相手が行動できないからです。つまりお客さまなら買えないのです。

部下なら動けないのです。上司なら援助してやれないのです。つまりコミュニケーションは、両者が分り合おうという態度があってこそ成り立つのです。片方が「分らないけど、まあ、いいか」では行動する気がないのと同じですので、コミュニケーションにはならないのです。すべては行動するためにしていることです。

行動しないのに、人の話しを聞いても、本を読んでも、報告書や計画書を書いても、意味がありません。もっと分りやすく言うと、行動しないのに、存在していても意味がないということです。生きながらにして、すでに死んでいるということです。

人の話を聞くことこそ、価値ある情報を収集する秘訣なのです。知ったかぶりをせずに話を聞きましょう。自分が話すのではなく相手に話させましょう。

必要な行動を起すためにです。
恥ずかしいとか、バカに思われないかと詮索する次元のことではないのです。

ここで説明したことを理解していただくと、さらに重要なポイントが見えてきます。
少し難解かも知れませんが、よく考えていただくと理解できると思います。この世界で自分が起す行動のすべては、実は人のためなのです。
それが自分のためなのです。

この仕組みが分っていたら、知ったかぶりがいかに愚かなことか、よく分ります。
責めるばかりで反省しないのが、いかに馬鹿げた行為なのか分ります。

この世界で自分がすることは自分のためだと誤認している限り、見栄や体裁で自爆して自分を苦しめるだけかも知れません。行動することが生きていることなのに、「分らないから聞くのが恥ずかしい」という考え、行為こそ、恥ずかしい行為です。

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