2010年3月22日月曜日

正社員になる基本の自分づくり



「正社員になる基本の自分づくり」の主な対象読者は、言ってみれば新入社員のみんさんです。仕事をする上で一番、基本のことだからです。

しかしそれ以外にも対象者がいます

1)新入社員
2)アルバイト/フリーター
3)一般社員
4)管理者候補
5)管理者

つまり全員です。しかし、対象ごとに微妙に目的が少し違います。

1)新入社員の方には社会人としての良識・良心を身につけてもらいたい
2)アルバイト/フリーターの方には社会人として良識・良心を身につけてもらい再認識してもらいたい
3)一般社員には再認識して、後輩に話せるようになってもらいたい
4)管理者候補には再認識してもらい、部下、後輩に話せるようになってもらいたい
5)管理者には再認識してもらって、部下、後輩に日常的に話してもらいたい

 上司や先輩は、部下、後輩に教えます。ところが、部下や後輩に思うことを遠慮してしまう人がいます。部下や後輩が嫌がるだろうなと気を使って言えないやさしい人もいます。葛藤が生じて、悶々としたまま、あきらめる人も少なくありません。

 こういう方は、やさしくっていいのですが、視野の狭さに難があります。やさしさを多面的に考えると、もっと違う考え方もあることが分ります。社会人の良識、良心を軸に考えるようにすると視野が広がります。

 かって誰かの部下で、いまは部下を持つ身であれば、その功績や努力が買われたはずです。だから自分の考えを説明したら、部下は分るだろうし、その程度のことは話せるだろうと言う方がいます。でも、そうでしょうか?
自分の考えと他人の考えは違って当然なのです。自分がこうだから、君も同じようにしろでは、誰しも納得できません。

自分が上司に気を使わさないように、一生懸命にがんばったということなら、他者にもそれを当然として求めてしまいます。すると、気を使わない部下に対して、怒りがこみあげることもあります。それではコミュニケーションになりません。

親子の紛争は、親の言い分、子の言い分だけでコミュニケーションをするからですが、上司と部下も同じことが言えます。

 どこの家族にもありそうなことで考えてみましょう。
あなたは、何才でタバコを吸い始めましたか?あるいは何才で酒を飲みだしましたか?その動機はなんでしたか?

 たとえば中学生の息子が、隠れてタバコを吸っているのを見つけたとします。あなたはどうしますか?
「オレも吸っていたのだから仕方ない」で済ませますか?あるいは「なんでタバコなんか吸うのだ!」と叱りますか?隠れて吸っているくらいだから、悪いことはなんとなくわかっているのでしょう。それを、「なんでタバコなんか吸うのだ!」と頭ごなしに怒っても、しかたありません。「オレが吸っていないのに吸うな」では、話にもなりません。だからといって、「オレも吸っていたのだから仕方ない」で済ませていいのでしょうか?

子どもがタバコを吸いたがるのは、例外なく好奇心からです。そして”大人”の仲間入りが早くしたいのです。そういう気持ちは、成長段階ではごく自然なことで、悪いことではありません。しかし法律でそれを禁じているのは、理由があるからです。だからそういう子どもの気持ちをまず認めてやり、そしてなぜそれが禁じられているかを話し合う。親には、そういう態度がたいせつです。上司も同じなのです。

親子の紛争が起こるのは、「共同体として大事にする価値観」から外れて、互いに自分の言い分だけを主張するからです。部下と上司もある意味、親と子の関係に酷似しています。

タバコのような事例は、髪の色、化粧、ユニフォームの着こなしなど、いくらでもあります。自分がそうしている理由だけでは、親子の場合と同じく説明できないのです。そこで、話し合う必要性が生まれます。そのときに、どのように話し合えるか、良識と良心を言葉にして伝えます。

自分がいて、他人がいて、世間がある。自分の主観、他人の主観、客観的な考えが交錯するところに「共同体としての価値観」があります。「共同体としての価値観」なんて意味が難しいと感じるかも知れませんね。人は一人では寂しくて生きて行けません。山里に一人暮らしている人でも、それは変わりません。みんな何らかの共同体に属したいと思っています。ですから自分と他者を生かすことができる「共感できる価値観」が必要なのです。

良識と良心を言葉にして伝える作業は大変ですが、数多くやるほど自分が成長するだけでなく心が通じあいます。「共同体としての価値観」は中間管理職にとって魔法のような働きをします。

マートワン
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