2010年3月27日土曜日
「仕事に変化がない、おもしろくない」理由
ホンネの離職理由、第三位「仕事に変化がない、おもしろくない」は、第2位の「給料が不満」と同じくらいに不満な理由です。
この問題の本質は、やはり「主体性」と関係していて、あらゆる課題に通じている特徴が絡んでいます。
その特徴とは、次のようなものです。
・目的・目標が曖昧
・計画性が乏しい、計画が立てられない
・感情的にがんばっている真面目な人
・気持ちに余裕のない人、
・情報に惑わされやすい
・無理と散漫が多い人
・完璧主義
・自己否定感が強く、その裏返しで結果を急いでいる
以上の特徴は、「お金を貯めることができない人」の特徴ですが、「仕事に変化がない、おもしろくない」人にもあてはまる要素です。
しかも、これらの特徴は、どれかひとついうより、「お金を貯めることができない人」がほぼ全部持っているものです。やはり、お金の問題に留まらず、課題がなんであれ「思ったことができない人」に共通している弱点です。
「仕事に変化がない、おもしろくない」という気持ちは理解できますが、では具体的にどんな変化を求めていて、どうなればおもしろいのか質問したときに、具体的に回答できる人はどのくらいいるのでしょうか?
仕事を楽しめる人も、その他の課題をクリアする人にも共通した特徴があります。
・目的が明確
・目標がある
・計画的で実行力がある
・仕組み化するのがうまい
・コミュニケーション能力が高い、
・情報の取捨選択能力が高い
・忍耐力がある(我慢をポジティブな行為を考えている)
・準備をするので楽観的
成功する人は、じっくり進めます。なにごとも簡単ではないことを知っています。簡単でないから時間を惜しみ必要なことを手間を惜しまず取り組みます。楽観的という気性はただ意味なく楽観ということではなく、怠りなく準備をするからです。
一方、課題をクリアできない人は悲観的です。感情的で必要な準備をしません。不満の動機が「不安」が発端になっていることの方が問題なのです。普通に考えると不安が発端であることはいいことです。よりよい状態を作るエネルギーになるからです。にもかかわらず「不安が動機」を問題にするのは、不安が動機で感情的に判断して感情的行動するからです。感情的な行動が自分にとっていいはずがありません。
目的、目標、計画があって不満があるわけではなく、目的、目標、計画がないから不満がある。つまり「もっと愉しい仕事生活を提供してくれよ」という不満なのです。主体性を持たずに受け身のまま、主体的な生活をしたいというあり得ない願望なのです。
自分への不満を他者にすり替えているのです。そうすることで自分の問題として向き合うことはありません。しかし、その代償は余りにも大きく自己否定感を強めてしまいます。結局、将来退職したことを後悔することになります。
主体性を発揮するには目的と目標を持つことです。そうは言っても目的と目標を持つことは簡単そうで難しいものです。目的と目標を持つ邪魔をしているのは自信のなさと、その裏返しにある完璧主義です。
失敗は反省することでじぶん力になります。反省とは自分を責めることではなく、自分の行動のどこに間違いがあったのかを分析して、次に役立てることです。仕事ではPDCAが基本ですPとはPLAN、DはDO、実行です。CはCHECK、確認です。AはACTION、行動ですが反省を意味します。
確認と反省の間には、「観る(観察)、なぜ(分析)、どうする(判断)」の作業があります。これなしに進歩することはできず、この一連をサイクル化します。
要するに、「仕事に変化がない、おもしろくない」なんてことはあり得ないのです。
仕事とは、刻一刻、変化し続けているのです。しかもどんな仕事でも因果関係があります。ですから常に「なぜ」と「どうしたら」の追求が繰りかえし必要です。それなのに「仕事に変化がない」なんでありえないのです。
仕事は何のためにするのでしょうか?働く側の考えと雇用する側の考えがあります。優先するのは雇用側の考えです。してほしことがあるから雇用しているからです。してほしいことは簡単そうに見えても、因果関係があるので、してほしいことを実現するには、因果関係を全部つぶしていかなければ解決しないものです。
チームワークで仕事を進めているので、責任者でない場合にはすべての因果関係を自分が計算して解決していくことは求められないでしょう。しかしある役割を限定的にこなす立場にあったとしても、常に因果関係を考えて、他の誰かに迷惑をかけないようにしないといけません。さらにどんな関係があるのか、充分認識していく必要があります。そんなことをしていたら、仕事とは万華鏡を覗いたようなもので「仕事に変化がない、おもしろくない」なんてことはないはずです。
大事なことは「主体性」を持つことです。言われたことだけをしていたらいいのではなく、いましている仕事を通して全体像を知り、因果関係を知り、いまの仕事の改善を提案する力を身につけていくことです。その積み重ねが全体をより発展させる力になっていきます。つまり毎日が変化している大海を泳いでいるようなものなのです。
マートワン
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