2010年3月22日月曜日

言葉は考える力の基礎



 考えるのが上手な人と、考えるのが下手な人がいます。
考えるのが上手な人は、たくさん考えるから上手になったのです。
考えるのが下手な人は、考えないから下手なのです。
頭がいいとか、悪いの問題ではありません。

音楽や絵画、スポーツと同じくある程度は天性のものもあります。しかし大半は訓練、トレーニングです。

学校の成績も同じです。たくさん効率的に勉強したから、いい成績がとれるほど知識が身についたのです。悪い人は少ししかしていません、しかも非効率に勉強したので知識が身につかなったのです。

 仕事をする人、仕事のできる人は、いつもよく考えています。何も考えていない人は、仕事ができません。どんな仕事でも、考えて行動する人と考えない人では、かかる時間も仕上がりの質レベルも違います。

いつもよく考えている人は、カラダを動かしていても考えています。単純労働なら何も考えることはない、と言う人がいますが、それは仕事を理解していない人の意見です。そんなのはウソです。掃除や片づけでも、考えてする人は、速く正確にできます。コピー一枚取るにしても、考えている人はミスがなく、速くできます。

考える力をどんどん伸ばすには、考えるくせ、つまり習慣を身につけることです。
速くできないか、ムダをなくせないか、ミスをなくせないか、
どうすればもっとうまくやれるのか?どうすればもっと便利にできるのか?
なぜこうなったのか?いつも考えて仕事に取り組むようにすれば、どんどん楽しくなります。同時に面倒だなと思うこともどんどん増えます。でもその面倒が楽しさの秘訣なのです。

考えなければ楽しくないかわりに、面倒も増えません。物足りなくなって、刺激を遊興に求めます。考えなくても手軽に楽しくなるので、考えなくなります。考えることが苦手になります。頭が悪いからではありません。考えないから苦手になるだけです。「遊んでいても考えることはいっぱいある」という人がいますが、考える質が違います。

仕事で考えるくせが着いている人は、遊んでいる時でも考えます。物事を大局的に見るくせもつきます。大局的に見るとはいろんなことをつなぎあわせて因果関係を考慮しながら考えるということです。すると同時に原理原則が見いだせるようになります。原理原則とは簡単に言うと、多くの物事から見いだされた共通点です。
ですから生きた原理原則は経験からしか見いだせません。その始まりは自分でたくさん考えることです。

考えることは「技術」ですから、「考え方」があります。帰納法とか演繹法とか、ちゃんと名前もあります。伊賀流、甲賀流という忍法みたいです。 だから頭がいいとか悪いとかではなく、考えるのが上手な人がいるわけです。

 反対に、どうしても考えることが苦手な人がいます。考えることが下手な人は、仕事の手順を考えなさいと言われても、何を考えればいいか見当がつきません。
その原因は、問題点を発見しない人です。問題点を発見しないのも習慣です。問題点があると自分の落度と受け止める人がいます。自信のない人は、欠点に目をそむけるのが習慣になっているので、知りたいと思いません。


 さらに言葉を知らないことにあります。なぜなら、考えるときは、言葉を使って考えるからです。言葉を知らないと、考えが単純になり、発展や深みが出てきません。まず言葉を覚えましょう。言葉を覚えるには、話すことです。

考える人は、よく話します。話す、書く、言葉をたくさん遣わないと考えがまとまらないからです。マンガやテレビだけですごしていると、単純な言葉しか頭に残りません。おなかが空いた、何か食べたい、疲れた、面白い、面白くない、早く仕事を終わりたい。というような本能だけの考えやイメージしか浮かばなくなります。これでは合理的な判断はできても、因果関係を考慮した大局的な判断ができません。


最近は、合理的な判断すらできない人がどんどん増えています。本能だけの考えやイメージしか浮かばない人が増えています。家庭では「めし」「風呂」「お茶」しか言わない男性もいます。

これでは、こどもがそのまま大きくなっただけなのと変わりません。短絡的な発想しかできなくなってしまいます。言葉を知っていると選択肢や解決方法がたくさんあることに気がつくようになります。選択肢や解決方法がたくさんあれば、人はより幸福になれます。

 どうしたらいいのでしょう?
そんなことにならないために、本をたくさん読んでください。まずは、小説でもノンフィクションでもいいから、活字に多く触れることです。なにも読まないよりは、漫画でも読んだほうがマシです。でも、先にあげたように単純な言葉しか頭に残りません。漢字には先人たちの思いがこめられています。ひらがなにも隠れた工夫がたくさんあります。

本は手元にないと読む機会が少なくなるので、手元に置くようにしましょう。数千円で、貴重な話が聞けると考えたら安いものです。新聞も読んでください。スポーツ欄しか読まない、という人はいませんか。政治、経済、文化と幅広く読むようにしましょう。テレビにはない情報がたくさんあります。読んでも分からないという人がいますが、分からないから読むのです。分かっていたら読まなくても大丈夫です。本や新聞を読んで言葉を知りましょう。

知ることは考える力を伸ばします。 考えたら書く習慣を身につけます。考えたら話しましょう。書くことで、考えをまとめましょう。話すことで、考える力をさらに育てます。


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