2012年9月10日月曜日

【枯木裏龍吟】4つの効果で働く喜びと意欲を高める


禅の言葉に「枯木裏龍吟」。。。「 こぼくのりゅうきん」と読みます。役に立たないものなど、此の世にはないと言う意味があります。どういうことか、モチベーションを高める4つの効果を通して考えてみましょう。

■サンクス効果

貢献度を評価してモチベーションを高めるのが、サンクス効果です。サンクス効果はその名の通り、ボーナスなどでおなじみです。しかし結果だけを評価するのでは効果は弱くなります。結果に到達したプロセスの「どの部分」が、結果に「どのように」反映したか、因果関係を分析して、正しく評価することで、自己効力感を育むようにします。因果関係を理解して、プロセスの「どの部分がどのように」貢献したのかを知ると、良い行動をさらに続けたくなります。正しいプロセスを踏襲すると必然で良い結果が出ます。


■スポットライト効果

スポットライト効果はサンクス効果に似ていますが、サンクス効果が「仕事の内容」そのものを具体的に評価するのに対して、スポットライト効果はその名の通り、「本人」にスポットライトをあてて、称賛する行動です。

たとえば「今月の最優秀メンバー」というように、名前と写真を貼り出すというのもそのひとつです。いろんなアイデアで盛り上げることは可能なので、わくわくする様な企画で、他の参加者が「あんなふうになりたいな」と思うようにすることで効果を拡大したいものです。

それにしても、サンクス効果あってのスポットライト効果であることを忘れないように併用するようにしたいものです。

■ラダー効果
■オプション効果
■サンクス効果 
■スポットライト効果

4つの刺激から、どれかを選びということでなく、全て駆使するのが望ましく、なかでもラダー効果は仕事の本質に関わる大事なテーマです。

ラダー効果については、先に説明しましたが、ラダー効果の実際について追記します。ラダー効果は数値目標より上位に位置する抽象的な目標、つまり「なんのために働くのか」は「なんのために生きるのか」という課題と直結しています。 さらに「なぜこの会社で働くのか」正しい理由で働くことは成功につながる始まりになります。始まりがなければゴールもなく、達成すべき目的が分からずにみんなが目標を共有できなければ成功は難しいのは必至です。

ともすれば「仕事をするのにそこまで問題にする必要があるのか」という疑問を持つ人がいると思います。そんなことを考えるくらいなら他にすることがあるだろうと思う方もいます。 しかし、本当のところ、売ることに苦労していないから、そんな思いがするのであって、最も重要なことを抜きにして売ろうとしているとしか思えません。 

 売れない状態に向き合って、放り出すわけにもいかない。なんとしても当初、予定した分を売らないといけない状況にあり、売りたいと思うとき、買う、買わないの判断をするのは、お客さまなのでお客さまを抜きにして考えることはできないのです。 

 そこでどうすれば買ってもらえるか考える。「お客さまの満足を高める」ことに向き合うか、あるいは「だましてでも売れ」に走るかは、モラル、生き様の問題であり、「なんのために働くのか」「なんのために生きるのか」によるところが大です。

 「お客さま第一主義」「顧客満足」と言葉を使うのは簡単です。利益だけを追求している場合には言葉だけの経営もありますが、心からテーマに掲げている経営もあります。どうすれば売れるのかを追求していれば、きれいごとではない、本気の「顧客満足」「お客さま第一主義」が必ず問題になります。それでも本気にならないというのなら、根本から間違っているのです。 

 数値目標より上位に位置する抽象的な目標がいかに重要かを知っている人は、実践のなかで、それによって救われたことを体験した人です。体験していない人が、その重要を知らないままでいるのです。抽象的な目標も「顧客満足」も理屈ではありません。困難に直面したとき、本気で克服しようとするとき、神の手のように機能します。

枯木裏龍吟( こぼくのりゅうきん)・・・・一見、枯れ木は役に立たない無駄な存在に思われますが、風に煽られると龍のような鳴き声を出し、動物を威圧します。つまり無駄なものはなにもないと言う意味です。

どんな仕事でも人の役にたっているものです。人の役にたつために自分を磨くことが、自分を活かし、人を活かすということなのです。私たちが暮らす社会で行われる仕事は、すべて人に対する仕事です。ペットに関する仕事でも、結局は飼い主に対するサービスであり、どのような仕事も、人を活かすほど利益も生まれるようになっています。




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