2012年9月11日火曜日

自分を変える最初の関門


誰にとっても、自分を変えることは難しいことですが、それでもピンからキリまで人によって様々。自分を変えることにフォーカスする人もいれば、自分を変えずに状況を変えようとする人がいます。状況を変えることはもっともな行為と思えるかも知れませんが、実際にはできない相談です。

自分自身のことは自分にできますが、自分の外側にあることは自分にはできません。外側のことというのは、他者、状況などです。 変化を嫌う人は、他者、状況を変えようとします。また変わる必要が解っていても、Yes,But,If........「その通り」「しかし」「もし」を使って否定します。「なるほど、その通りです。でも○○○○○なので、それは出来ないですね。もし、状況が 変わればやりたいですが」というようにして認めないのです。

この構文を使っている限り、変化が起こることはあり得ません。  それにしてもなぜ変わりたくないのでしょうか?人に頼ったり、弱さを見せると嫌な顔をされる環境で育ったことに原因があるのかも知れません。

そのような人にとって最も都合がいいのは状況が変わってくれることです。状況をコントロールしようとします。しかし状況を変えることは無理な相談です。むしろ状況をコントロールしょうとするほど状態は悪くなります。 状況のコントロールに熱心でいると、失敗はいつも恥であり恐怖でしかなく、解決の扉というもうひとつの側面であることに気がつかなくなります。これではPDCAを使う機会を放棄しているのと同じです。

一方、自分に出来ることである、自分を変えることに集中していると、自然にPDCAを使わざるを得なくなります。行動した後に何が起こったかを見て、どこに間違いがあったか、どこを直せばいいのか、その結果を再度実行してみる。あきらめない限り失敗はなく、やがて成功にたどり着きます。こうした考え方も状況を変えることしか頭にないと「そんなにうまくいくはずがない」と否定的になります。

落ち着かない気分は、ふつう心地のよいものではありません。心が乱れるのは自分の内側か自分の外側の世界に何か問題があるからです。 こういう場合には対策が必要ですが、冒頭にお話したように、人間にはできることとできないことがあります。

いつも考えてばかりの習慣が身についていて行動しないから自分を変えることしかできないのが解らないのです。 いつも考えてばかりいるのは、弱さがバレルのが極端にイヤだからです。人間は相反する思考あるいは感情を持っていると、引き裂かれた状態と同じで身動きできなくなります。  

「何かがおかしい」と感じるとき、実際に「何かがおかしい」ものです。その認識が最初の段階ですが、やがて本能的に次の段階に進み「問題など存在しない」という否認の段階に進んでしまうとそれまでです。鈍い人はそこで止まりますが、敏感な人は相反する認識が交互に現れてストレスになります。

自己否定感が強いと、不快感を手離したいので、第二段階の認識を意識しようとせず切り離します.、潜在意識に潜り込みストレスになります。自分を変えるためには、第二段階の認識をすることです。そしてPDCAを回すのです。いまこの瞬間に集中するようにします。

自分を変えるためのスタートの機会になるのは、安心感を保つことができる適切な対策を見つけることです。ほとんどの人はそれまで、怖くて自分を変えることはできないでしょう。つまり自分の実力を認識した上で、自分に合った効果的な方法を発見することが必要なのです。しかし簡単に発見できるものではありません。その発見は何度もPDCAを回してみないと分らないのです。自分に変化を起こす上で避けて通れない必要なスキルなのです。


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